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授業の内容(Course Description) |
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21世紀我が国の成長が見込まれる分野にメディカルインダストリーとトラベルインダストリーがあり、経済交流の増大が予想される地域にBRICsがある。これらの要素の接点に新たなビジネスモデルがないかを予想するに、その1つにメディカルツーリズムがある。日本の先進医療技術を用いた健康診断や治療、中国伝統医学による慢性病治療やリハビリ、インドのローコストを生かした検査・治療などである。 授業では、ケーススタディとして中国を取り上げる。伝統的に長寿志向に強い中国人の日本の先進医療技術や医薬品への関心は高い。日本側が中国の医療事情について熟知していれば的確な事業計画や医療プランが立てやすい。 ビジネスモデルだけでなく国際的な共生社会の構築、調和ある開発を考慮するうえで、医学教育・技術研修などを関連付けたより高度の人間開発Human Developmentと社会開発Social Developmentを内包した新たな共生社会的経済システムを模索する。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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①中国の医療衛生関係の基本的書『中国衛生年鑑』の統計部分を中国語が出来なくても利用できるスキルの育成。 ②中国の医療衛生制度が建国から文化大革命期までどのように整備・発展してきたかを理解する。 ③中華人民共和国における医療経済、医療制度に関し独自の意見を持つ。 ④アジアにおける医療経済分野での共生社会のあり方を模索する。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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成績は、次の3つの方面から評価する。 ・授業中の積極性。 ・配布した授業プリント、独自に収集した関連資料を保管し活用できる状態にしていること。 ・最終授業の前にA4の紙1枚以上に1000字以上の授業に対する意見・感想・提言を書いて提出していること。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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授業中に適時配布するが、量的に多くなることが予想される。学生は保管することを希望する。 参考文献は、授業中に紹介する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業によって興味を抱いた分野に対し、日本語、中国語、英語を問わず資料収集し独自の分析能力を高めることを希望する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業に積極的に出席することを希望するが、事情があって欠席が多い場合は、相談または報告すること。 読解演習の時は英和辞典を持参すること。 用語集を作成することが望ましい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ・授業の進め方・評価方法に対するガイダンス。 ・中国の医療経済の概況説明。 【第2回】 ・日本と諸外国の中国医療経済に関する研究内容――医療政策、医療費、医療技術者、公的医療保険制度など。 【第3回】 ・日本語の資料を用いた中国の医療経済研究の関連資料の読解演習。 【第4回】 ・英語の資料を用いた中国の医療経済研究の関連資料の読解演習。 【第5回】 ・『中国統計年鑑』、『中国衛生年鑑』の中の医療経済関係の統計資料を中国語が読めなくてもある程度理解できるスキルの習得方法。 【第6回】 ・英語を用いた『中国統計年鑑』の中の医療経済関連の統計資料の読解演習。 【第7回】 ・英語を用いた『中国衛生年鑑』の中の医療経済関連の統計資料の読解演習。 【第8回】 ・建国初期の医療衛生事業の展開――医療衛生事情、医療衛生施設の状況、国家の医療政策方針の決定。 【第9回】 ・建国初期の全国衛生会議と医療機関の国有化――第1回から第3回の全国衛生会議の内容、医療衛生機関の整理、復興、国有化。 【第10回】 ・愛国衛生運動の始まり――起源、毛沢東の政治戦略、朝鮮戦争期の展開、 【第11回】 ・計画経済期の医療事業の発展(1952年から1965年)――国営医療衛生機関の全国的建設、伝染病・風土病対策。 【第12回】 ・計画経済期の農村医療衛生事業の展開――農村衛生院の組織化、医療技術研修。 【第13回】 ・計画経済期の低診療報酬政策――社会主義国家の優越性を示すもの、医療従事者の賃金・労働意欲への影響、診療報酬の内容。 【第14回】 ・建国から文化大革命期までの医療経済に関する討論。 【第15回】 ・前期授業の総括。
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