Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
演習 I 田﨑 愼吾
3年必修(22年度以降入学生)/3年選択(21年度以前入学生)  2単位
【経営】 12-1-1120-0333-09A

1. 授業の内容(Course Description)
 「食」を考えるゼミナールです。私たちが生きていくための基本的な条件である「食」を考えていきましょう。
 いま、食をめぐる環境を考えていきませんか。東日本大震災や福島原子力発電所の事故以来、農業や食の状況や安全に様々な情報が発信されています。日本の食糧生産つまり農業の状況は危機的であると報じられもています。これらのことを適切に理解することは最終的に個人にまかされています。また、今日日本ではGDP中の農業の占める割合は低く、食品産業や外食産業の占める割合は相対的に高いのですが、いま他業種からの農業生産への参入の機会を考える企業も多いようです。また、本当にそこで、またその理解を伝えたり、またその理解の上で行動を起こすために、一緒に考えていきましょう。
 演習では食品、それを作る農業、仲立ちをする流通、商業、外食など、そして消費者の行動など、これらを考えていきたいと思います。
 具体的には、春セメスターでは日本農業に関するレクチャーをしたり、ゼミ参加者がインターネットや図書館で資料を検索し興味のあることをまとめたりします。つまり秋セメスターでの報告の準備をします。秋セメスターでは各人が食に関することを報告します。そして、それをもとに全員で討論をします。
 参加者全員が主役となるようなゼミナールを作っていくことにしましょう。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 農業や食にかんする基本的知識と今日の問題の把握。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 春・秋セメスターともに出席を重視します。秋セメスターでは報告が必要条件です。ほかに報告の内容、形式も考慮に入れます。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 特にありません。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 食や農業に関することのみならず、多くのニュースに興味を持ち、調べるようにしてください。また、自分の身近な周りの事柄(たとえばコンビニの商品など)に対して疑問や興味を持つ習慣をつけてほしい、これはゼミだけでなく、経済(学)や生きる上で大切なことと思います。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 レクチャーや報告者の報告を熱心に聞き、積極的に討論に参加してほしいと思います。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 第1回、このゼミの説明、そしてゼミというものに関する基本的説明をおこないます。
【第2回】~【第15回】
 はじめは日本農業に関するレクチャーをする予定です。農林水産省の白書や統計を紹介し農業や農業経済学の基本をレクチャーします。また、時に応じて重要なニュースの紹介し、できれば解説をしたいと思います。
 それとともにゼミ参加者が自分でテーマを決め、資料を検索し、またそれを集める方法を習得します。そして各自がノートブックパソコンなどを利用して、資料を集め、それをまとめます。つまり報告の用意をします。
 月に1回程度、ゼミ参加者から作業の進捗程度などを聞き、問題点の指摘などをします。