Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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上級簿記 I 新田 忠誓
選択  2単位
【経済】 12-1-1120-0409-13A

1. 授業の内容(Course Description)
 これまで本学で学んできた会計学ならびに簿記の技能を更に発展させ、日商・全経など各種簿記検定試験の上級にも対応できるように、簿記技術の個別テーマを発展して解説します。科目名の( )にあるように、問題演習を取り入れ、簿記の実践力を磨きます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 会社を始めとする各種組織において、簿記による会計上の管理ができる能力を身に付けることを目標としています。簿記検定の次元でいうと、最低、全経簿記2級の能力の取得を目標とし、更に、上の級を狙います。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 定期試験を80%、宿題(演習)、出席状況、受講態度を20%を目安として、総合的に判断します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:新田忠誓・石原裕也・中村亮介他著『エッセンス簿記会計』 森山書店(会計制度は時代とともに変化していますので、最新版を用意して下さい。平成24年4月に、第8版が出ます。)
 参 考 書:全国経理教育協会編『全経簿記上級 商業簿記・会計学テキスト』 中央経済社
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 簿記の能力体得のためには、実際に計算し記帳することが必要です。教科書には、章ごと、テーマごとに練習問題が付いていますので、これで復習することが肝要で、次の学習に繋がります。また、教科書の頁を指示し、次回の課題を示しますので、読んでおけば、学習効果が上がります。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 毎回、計算機とノートを用意して下さい。携帯電話を計算機として利用することは絶対にしないで下さい。宿題等の回収はその都度、決めた時間に行いますので、遅刻や欠席はしないで下さい。
 教科書は、巻末に「全経簿記検定」の問題が付いており、また、検定合格のための「受験対策室」(1級商業簿記まで)も設けてあります。これにより、全経簿記検定(7月、11月、2月の予定、会場等は、全国経理教育協会のホームページを見てください。)を受験することを勧めます。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス:講義の進め方や受講上の留意点および成績評価の詳細などについて説明します。
【第2回】
 簿記の基本の復習、精算表等前段階の簿記能力の確認と復習をします。
【第3回】
 現金勘定の意義と役割および現金過不足の処理を学びます。
【第4回】
 小口現金勘定の意義と役割および小口現金出納帳を学びます。
【第5回】
 当座預金ならびに当座勘定の意義と役割および当座預金出納帳を学びます。
【第6回】
 商品売買について、三分法と仕入帳・売上帳を学びます。
【第7回】
 商品有高帳の記入法を学びます。
【第8回】
 商品有高帳に基づく決算処理について学びます。
【第9回】
 売掛金と買掛金勘定の意義と役割および貸倒れの処理(貸倒引当金勘定)を学びます。
【第10回】
 人名勘定の意義と役割および補助元帳(売掛金元帳、買掛金元帳)を学びます。
【第11回】
 手形取引の処理(1)約束手形と為替手形の意義と処理を学びます。
【第12回】
 手形取引の処理(2)手形の裏書きと割引きの意義と処理を学びます。
【第13回】
 手形取引の処理(3)手形記入帳(受取手形記入帳と支払手形記入帳)を学びます。
【第14回】
 その他の債権・債務の処理
  貸付金・借入金・手形貸付金・手形借入金・未収金・未払金・前払金・前受金・立替金・預り金・仮払金・仮受金勘定などの意義と処理を学びます。
【第15回】
 これまでの総まとめを行い、とくに問題となる簿記処理上の留意点を解説します。