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授業の内容(Course Description) |
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決算を中心に簿記の役割ないし意義を考えた上で、会計学と簿記との関係を考察し、これらを踏まえて、いわゆる上級とされる簿記の処理(特殊な営業形態の簿記処理および新しい企業取引の簿記処理)を取り上げます。 なお、現実問題として、中には、大学院に入って初めて簿記を学ぶという学生(とくに留学生)に出会うことが多い。この場合には、手当てをせざるをいないと考えている。つまり、既修得者と初心者を分けた複式授業も考えている。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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複式簿記と会計理論の関係および簿記の中でもいわゆる上級とされる簿記の処理を理解できるようにします。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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受講中の発言内容など講義への関わり方 50%、最終レポート 50%を目安として総合的に評価します。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:新田忠誓・石原裕也他著 『エッセンス簿記会計』(第8版)森山書店(最新のものを用意すること) 参 考 書:全国経理教育協会編 『全経簿記 上級 商業簿記・会計学テキスト』 中央経済社
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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簿記の理解のためには、実践することが必要です。次の講義に繋げるため、または、準備のため、テキストにより、準備学習として、実践作業を求めます。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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簿記と言うと、技術と思われがちだが、大学院学生としては、技能の修得ではなく、理論として、簿記を学習して欲しい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス:講義の進め方や受講上の留意点および成績評価の詳細などについて説明します。 【第2回】 簿記の知識の確認:精算表を作成してもらいます。 【第3回】 英米法の論理と大陸法の論理を学びます。 【第4回】 合計・残高試算表(繰越試算表も含む)の意義と役割を学びます。 【第5回】 会計学と簿記(その1):収益費用アプローチにおける簿記の役割を学びます。 【第6回】 会計学と簿記(その2):資産負債アプローチにおける簿記の役割を学びます。 【第7回】 特殊商品売買における簿記処理を学びます。(その1) 【第8回】 特殊商品売買における簿記処理を学びます。(その2) 【第9回】 有価証券の簿記処理を学びます。 【第10回】 固定資産(減損を含む)の簿記処理を学びます。 【第11回】 繰延資産の簿記処理を学びます。 【第12回】 引当金(とくに退職給付引当金)の簿記処理を学びます。 【第13回】 株主資本の簿記処理を学びます。 【第14回】 株主資本以外の純資産の簿記処理を学びます。 【第15回】 総まとめをして、簿記処理の原則の意味を考えます。
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