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授業の内容(Course Description) |
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簿記は、1494年に、イタリアのルカ・パチョーリによって最初に本に纏められ、世界中に、普及し、今日において益々その重要性を増している。簿記は、個人や会社等の私企業のみならず、国や地方自治体の公企業の経営にとっても大変重要な情報手段である。 簿記の素養は、学生諸君が、将来、会社の経営、株式投資、税理士や公認会計士、会社の経理担当者を志す場合は、もちろんのこと、有能なビジネスマン、納税者、消費者としても、絶対に不可欠である。 本講義では、事業体の経済活動の取引の仕訳及びその仕訳帳への記帳、元帳への転記及び締め切り、試算表の作成、貸借一致の原則確認、損益計算書と貸借対照表の作成について、解り易く講義する。 なお、講義内容をより深く理解してもらう為に、説明―演習―トレーニングの形で講義を進めていく予定である。予告なしに数回トレーニングを回収する。 簿記を確りマスターした者は、必ず経済社会において成功する。受講生諸君、最後まで、休まず貪欲に受講し、簿記のセンスを身に付けた優れた経済人を目指して欲しい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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受講生諸君が、簿記の基本用語及び取引の8要素の組合せを理解し、仕訳の仕方及び仕訳帳への記帳、元帳への転記及び締切、試算表の作成、損益計算書、貸借対照表の作成ができるようになることを目標にする。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席と宿題提出点として30%、テストの得点70%を合せて成績評価をする。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:高山清治著『簿記・会計学入門』同文舘出版,『簿記講義3級』中央経済社
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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簿記をマスターするためには、毎回配布するレジュメを読み返し、テキストの練習問題を学習すること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業では、帝京大の良き伝統形成の為に私語を慎み、聴覚と視覚と手を使って、ノートを取り、全身全霊で真剣に受講して欲しい。簿記は、予習と復習が不可欠である事を心得る事。 簿記を確りマスターすれば、他の授業科目の理解に役立つばかりでなく、必ず諸君の将来に役に立つ。簿記を好きになり、得意な科目にしよう。2012年11月に実施される日本商工会議所主催 簿記検定試験2級に挑戦して、実力を試して欲しい。 受講生は、授業の効率を高め、帝京大学のよき伝統を形成する為に、授業の場をわきまえて以下の事項を、厳守する。 1.受講生は、講義室の前方から順次詰めて着席し、静粛に受講する。 2.私語は、授業及び受講に迷惑なので厳禁とする。約束に反する学生は、学生証を提示させ即刻退席を命ずる。 3.授業の途中で、退席した者は、欠席扱いにする。授業中に遅れて教室に入った者も、欠席扱いにする。 4.授業回数15回中、9回以上出席しない学生には、学則により単位認定はできない。 5.試験は、教材、レジュメ等の持込を禁止する。試験を受けない学生には、単位認定しない。 6.レジュメは、再配布しない。 7.宿題は、必ず提出する。 8.学生証を所持しない者は、欠席とする。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業の進め方、効果的な簿記の学習の仕方、簿記の役割、簿記の生かし方、簿記で飯が食える話 【第2回】 簿記の歴史、複式簿記の意義について講義する 【第3回】 簿記の基本概念、資産、負債、資本、貸借対照表について講義する 【第4回】 貸借対照表と財産状態について講義する 【第5回】 簿記の基本概念、収益、費用、損益計算書について講義する 【第6回】 取引の意義と種類について講義する 【第7回】 取引の8要素とその結合関係について講義する 【第8回】 取引の仕訳について講義する 【第9回】 勘定の意義と種類について講義する 【第10回】 勘定口座、記入法則、貸借平均の法則について講義する 【第11回】 主要簿、仕訳帳、元帳、試算表について講義する 【第12回】 決算手続き、損益諸勘定の振替えについて講義する 【第13回】 純損益の処理、資産、負債、資本の各残高勘定への振替えについて講義する 【第14回】 精算表について講義する 【第15回】 まとめ・最終試験
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