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授業の内容(Course Description) |
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会計学は、企業の経済活動によって生じる資本運動を記録、計算、整理して、損益計算書と貸借対照表にまとめて企業の経営成績と財産状態を明らかにし、企業の現状と進むべき方向を明示する。このために、会計は、古来、船の航海に不可欠な羅針盤に譬えられ、重要視されて来た。会計学の重要性は、今日においても一層増している。会計学を知っていれば、経済合理性のセンスが身に付き、経済社会で、恐れず、不安にならず、先を予見して、明るく生きられよう。 授業では、会計のエッセンスにまとをしぼって、会計学の基本である会計成立の為の前提条件である会計公準、会計の原則や手続方法である企業会計原則、損益計算書作成の為の原則、貸借対照表作成の為の原則について、解り易く講義していきたい。 会計学は、将来、税理士、公認会計士、会社の経理担当者、国税専門官、会社の経営を志す者にとって言うまでもなく、ビジネスマンにとっても不可欠な科目である。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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企業会計の一般原則、損益計算書原則、貸借対照表原則を確り理解し、企業社会においてどのように役立っているかを学び。そして受講生諸君が、将来、社会人として会計学の素養を身につけ、経済上、合理的で有異議な人生を歩むことに役に立つ会計センスの習得を目指す。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席と宿題提出点として30%、定期テストの得点70%を合せて成績評価をする。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:高山清治著『簿記・会計学入門』同文舘出版 なお参考書については、授業で教示する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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毎講時、授業の一週間前に授業のレジュメを配布するので、必ずレジュメを読んで授業に参加し、質問があれば、授業中に受け答えをします。授業の後にもう1度レジュメを学習して知識の定着に努めることを要望する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業では、帝京大の良き伝統形成の為に私語を慎み、聴覚と視覚と手を使って、ノートを取り、全身全霊で真剣に受講して欲しい。会計学は、継続的な予習と復習が不可欠である事を心得ていただきたい。 受講生は、授業の効率を高め、帝京大学のよき伝統を形成する為に、授業の場をわきまえて以下の事項を、厳守する。 1.受講生は、講義室の前方から順次詰めて着席し、静粛に受講する。 2.私語は、授業及び受講に迷惑なので厳禁とする。約束に反する学生は、学生証を提示させ即刻退席を命ずる。 3.授業の途中で、退席した者は、欠席扱いにする。授業中に遅れて教室に入った者も、欠席扱いにする。 4.授業回数15回中、9回以上出席しない学生には、学則により単位認定はできない。 5.試験は、教材、レジュメ等の持込を禁止する。試験を受けない学生には、単位認定しない。 6.レジュメは、再配布しない。 7.宿題は、必ず提出する。 8.学生証を所持しない者は、欠席とする。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 会計学のガイダンス、会計学の役割、会計学と各種試験、企業と会計 【第2回】 会計公準、企業実体の公準、会計期間の公準、貨幣的評価の公準 【第3回】 企業会計原則の一般原則 【第4回】 企業会計の最高規範としての真実性の原則について講義をする。 【第5回】 企業会計の信頼性を実質に保証する正規の簿記の原則について講義をする。 【第6回】 真実な期間損益計算を実質的に保証する資本取引・損益取引区分の原則について講義をする。 【第7回】 財務諸表の形式的な真実性を保証する明瞭性の原則について講義をする。 【第8回】 企業会計の期間比較可能性と首尾一貫性を保証する継続性の原則について講義をする。 【第9回】 企業の安全性乃至健全性を保証する保守主義の原則について講義をする。 【第10回】 企業会計の実質一元、形式多元を保証する単一性の原則について講義をする。 【第11回】 簡素で真実な財務諸表作成の為の重要性の原則について講義をする。 【第12回】 各原則間の相互関係について講義をする。 【第13回】 損益計算書の原則について、概説する。 【第14回】 貸借対照表の原則について、概説する。 【第15回】 まとめと総合テスト
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