Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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簿記原理B 岩﨑 二郎
選択必修  2単位
【観光経営】 12-1-1120-1941-11A

1. 授業の内容(Course Description)
 会計学の素養無しでは実際の経営は語れません。本講座は会計学の出発点となる簿記の習得を目標にしています。簿記がない企業は存在しません。簿記は、企業の日常活動で、数値化できる結果のシステム的な記録です。数値化できるビジネス活動であっても簿記の範疇でないものもありますが、多くのものが簿記の範疇です。
 簿記の基本を習得することにより、さらに高度な会計学を学ぶことがより効率的になります。簿記は技術です。大切なことは、まず用語、例えば「収益」「費用」「資産」等の概念を正しく理解することですが、その理解には自らの手で計算し、記帳することが最短の道です。
 簿記原理Ⅰ、簿記原理Ⅱを続けて受講することをお勧めします。Ⅱの前にⅠを受講することが必要です。ⅠとⅡを通して受講すれば簿記検定3級レベルの力がつきます。今後ビジネスに従事する方々にとって、このレベルの簿記の力を身につけておくことは、どの分野に進もうと、直接的・間接的に必ず役に立つことを、長年のビジネス経験で保証します。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 基礎的な会計用語の概念を正確に把握する。簿記の基本概念を理解し、簿記検定3級レベルの力を習得する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席45点(3点×15回=45点)、テスト55点(第1回テスト15点、第2回テスト20点、第3回テスト20点)
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『簿記講義3級』渡辺裕亘、片山 覚、北村敬子編著 平成24年度版(中央経済社)
 『簿記ワークブック3級』渡辺裕亘、片山 覚、北村敬子編著 第6版(中央経済社)
 どちらも教科書として使用します。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 「簿記記講義3級」「簿記ワークブック3級」の練習問題で授業中にできなかったものがあれば自習のこと。必ず予習・復習をすること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 自らの手で計算し、記帳することに始め抵抗があるかもしれません。しかしスポーツを本格的にした方ならお分かりでしょうが、これは基本練習にあたります。基本練習をこなしてこそ、その後の伸びが期待できます。最初は興味がなくても、分かるにつれて楽しくなってくるはずです。
 必ず電卓持参のこと。
 なるべく前の席に座ること。後ろの席に座ろうとする気持ちが、自分の挑戦心を奪うことになります。場合によっては着席場所を指示することがあります。授業中は帽子・携帯・雑談禁止。
 コース受講中に日商簿記3級の試験に挑戦のこと。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 簿記原理Ⅰの復習
【第2回】
 手形①
 1.手形の振出し・受入れ・引受け 2.手形代金の取立て・支払い 3.手形の裏書譲渡と割引
【第3回】
 手形②
 1.受取手形記入帳と支払手形記入帳 2.手形貸付金と手形借入金
【第4回】
 有価証券
 1.有価証券の取得と売却 2.有価証券の評価
【第5回】
 固定資産①
 1.有形固定資産の取得 2.有形固定資産の売却
【第6回】
 固定資産②  *第1回テスト
 1.減価償却
【第7回】
 資本金と引出金
 1.資本金 2.引出金
【第8回】
 収益と費用
 1.収益と費用の種類 2.収益および費用の見越し・繰延べ 3.消耗品費の処理
【第9回】
 税金  *第2回テスト
 1.費用となる税金 2.費用とならない税金
【第10回】
 帳簿と伝票
 1.仕訳帳と伝票 2.伝票から帳簿への記入
【第11回】
 決算と財務諸表(その2の①)
 1.決算と決算手続き 2.試算表の作成
【第12回】
 決算と財務諸表(その2の②)
 1. 棚卸表の作成と決算整理事項
【第13回】
 決算と財務諸表(その2の③)
 1.精算表の作成 2.決算振替手続きと元帳の締め切り
【第14回】
 決算と財務諸表(その2の④)
 1.財務諸表の作成
【第15回】
 決算まとめ  *第3回テスト