Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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日本と国際経済 II 瀬藤 澄彦
教職  2単位
【教職】 12-1-1120-1943-20A

1. 授業の内容(Course Description)
 後期には前期で学んだことを主要国や企業経営の立場から検証していこう。
 後期では全体を4つに分けて説明する。第1部 日本産業グローバル化の環境要因 第2部 世界的な最適価値連鎖ネットワーク 第3部 国際企業経営戦略 第4部 最近のジェトロの重点事業 である。
 最新の資料・情報をもとにグローバル化する国際経済と実態の経済の産業の対応のあり方を前期のマクロ国際経済論をミクロ面で検証するようにしたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 国際経済が遠い抽象的なテーマではなく身近に自分のものとして感じられるようになってもらえること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 定期試験60点 小テスト20点 出席・受講態度20点
 中間テストを実施する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 参考文献:『国際経済学入門』浦田洋次郎 日経文庫
 参考文献:『通商白書』
 参考文献:『ジェトロ世界貿易投資報告2011』
 参考文献:適宜、新聞、雑誌等の記事
 ジェトロ・インタネットサイト動画 『世界は今』シリーズDVD
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ・事前に必ずテキスト・教科書に目を通す。
 ・授業終了時に小テスト実施の場合のテーマを指示するのでしっかり復習する。
 ・前回授業内容のテーマに関して小テストを実施することもある。
 ・授業内容を現実の事例を観察するためにジェトロビジネス・サポート・センターや都内外資系企業を訪問する。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 ・事前に次回の授業テーマを教科書などを通じて予習してきて欲しい。
 ・授業内容に対応した具体的事例を次回までに考えて来てほしい。
 ・新聞、雑誌、TV、ネットなどで関連情報を探して欲しい。
 ・なるべく英語でもどう表現するのか常に心がけて欲しい。将来、必ず役に立ちます
7.
授業の計画(Course Syllabus)
第1部 日本産業グローバル化の環境要因
【第1回】
 新たな3つの「市場」の概念の登場
 グローバル・リスクの展開
 世界産業勢力地図の塗り替え
 日本産業グローバル化のマクロ環境要因
【第2回】
 日本の対世界 GDP・輸出ランキング
 日本の品目別輸出構成
 日本・東アジア・欧米間の貿易構造
【第3回】
 日系企業の海外直接投資
 日本産業の競争優位環境
 輸出主導型製造立国の経済成長モデルの終焉?
 対外・対内投資・輸出グローバル化の必要性
【第4回】
 現代国際貿易の4つの特徴
第2部 世界的な最適価値連鎖ネットワーク
【第5回】
 貿易の垂直的価値連鎖 4つの視点
 事例1 マッテル社のバービー人形
 事例2 Boeing787の35% 日本製部品« made in Japan »
 事例3 家電産業のグローバル・バリュ-チェーンの展開
【第6回】
 最終財・中間財貿易の変化(2000年→2006年)
 東アジア・EU・NAFTAの域内貿易構造
 多国間工程分業の進展と生産/供給機能の集約化
【第7回】
 日本の製造業を巡る供給条件の変化
 日本産業の競争優位環境
【第8回】
 MITスザンヌ・バーガー多国籍企業500社調査
 多国籍企業のバリュー・チェーン(価値連鎖)
【第9回】
 価値連鎖« smile curve » 海外立地の前と後
 グローバル価値連鎖の4類型
第3部 国際企業経営戦略
【第10回】
 4つの国際企業経営戦略
 コスト・リーダーシップ
 差別化戦略
【第11回】
 技術経営の「死の谷」と「ダーウィンの海」
 技術の「コモデイテイ化」現象
 国際標準化
【第12回】
 競争優位の維持とイノベーション
 日本製品のブランド力評価
 「ベスト・グローバル・ブランド2008ランキング」
【第13回】
 フランスの企業間連携容積モデル
 国際企業間ネットワーク連携
第4部 最近のジェトロの重点事業
【第14回】
 対日ビジネスの複合的アプローチ
 対内直接投資の促進
 輸出促進
 在外企業支援
 国際的企業連携支援
 ジェトロ海外・国内事務所ネットワーク
 ジェトロの論点
【第15回】
 まとめ