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授業の内容(Course Description) |
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社会保障は個人および国民の生活保障システムにおける基礎的保障としての役割を果たしており、少子高齢化の進展により今後さらにその重要性は高まると予想されている。社会保障の動向は、納税者・保険料拠出者・受益者としてのすべての国民(生活者)の生活のみならず、企業経営・企業福祉にも国家財政・国民経済にも多大な影響を及ぼす。特にわが国の社会保障システムは、その7割強を社会保険によって占められており社会保険中心の体系となっている。 「社会保険論Ⅰ」では主に医療保険を取り上げ、社会保険の基本的な考え方、仕組みを理解する。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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本授業では、主に医療保険を通して、社会保障における社会保険制度の意義や役割について理解できるようになることを目標とする。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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定期試験の結果を重視するが、出席点を加味して最終的に評価する。目安としては、定期試験70%、出席点30%の比重で評価を行うことを考えている。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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(1)テキスト 椋野美智子・田中耕太郎『はじめての社会保障〔第8版〕』有斐閣アルマ(2011) (2)参考書 福祉士養成講座編集委員会『社会保障論〔第5版〕』中央法規(2008) (3)資料 必要に応じて資料を配布する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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指定したテキストの序章~第2章を事前に読んでおくこと。 また、授業で使うパワーポイント資料の「エッセンシャル版」をWeb Classに掲載するので予習・復習に役立てること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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「リスクと保険Ⅰ」を履修していることが望ましい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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授業は概ね次のように行なう予定であるが、進度状況や社会情勢の変化により変更することがある。 【第1回】 オリエンテーション(講義の進め方等の概略説明) 【第2回】 社会保障を学ぶ意義 【第3回】 社会保障の概念整理 【第4回】 医療保険(1)医療サービスを保障する仕組み 【第5回】 医療保険(2)被保険者と保険料 【第6回】 特別講義(外部講師) 【第7回】 医療保険(3)保険給付 【第8回】 医療保険(4)診療報酬と薬価基準 【第9回】 医療保険(5)高齢者医療制度 【第10回】 医療保険(6)国民医療費 【第11回】 医療保険(7)医療提供体制 【第12回】 最近のトピックス 【第13回】 生活保護と社会福祉制度(1) 【第14回】 生活保護と社会福祉制度(2) 【第15回】 総まとめ
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