Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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日本と国際金融 I 澤田 義博
選択  2単位
【経営】 12-1-1120-3232-13A

1. 授業の内容(Course Description)
 国際金融論を理論と実践から、分かりやすく講義します。特に実際の国際金融の市場がどのようになっており、市場のプレーヤーはどのような原理で活動しているか?などの点を例えば、リーマン・ショック、あるいはユーロ危機の真相、TPP問題など、時事問題にウェイトを置きつつ、講義を進めていきます。
 そして、理論が実際にどう役に立っているのか?理論の限界はどこにあるのか?などについても平行して、講義します。特に私はニューヨーク、ロンドン、パリ、東京の世界4大金融市場で、銀行マンとして、実務に携わってきましたので、私の実際の経験も交えお話したいと考えています。
 ただ、国際金融にはまだ100点満点ではありませんが、一応確立された理論があります。最近のマスコミなどではこれを理解せずに無茶な議論をしている人が、経済学者にも見受けられます。まずは正確に正しい理論を理解しておく必要があります。この点についてもわかりやすく解説します。
 更に、毎回の講義で、必ず時事問題を解説します。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 国際金融の理論と実際の両方を正確に理解する事。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点:30%、出席度、講義に対する取り組み姿勢。
 定期試験:70%、小論文(細かい問題は問いません、問題は一つだけです)。レポートではなく教室で問題に答えていただく形で、小論文を書いて頂きます。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:『国際金融論講義』深尾光洋著 日本経済出版社
 参考書:『国際経済学』キンドルバーガー著 評論社
     『国際経済学研究』小宮隆太郎・天野明弘著 岩波書店
     『ゼミナール 経済学入門』福岡正夫著 日本経済新聞
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ・指定した教科書を熟読すること。
 ・毎日「日本経済新聞」を読むこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 ・遅刻は正当な理由がない限り、認めません。
 ・この授業は経済学専攻の学生には必須の知識を学んでもらうことを目的としていますので、授業には欠かさず出席してください。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 時事問題の解説、リーマン・ショック、ユーロ危機、アメリカ、日本の財政危機、TPP問題 等々
【第2回】
 金融・国民経済計算の基礎知識
  金融の役割
【第3回】
 同上
  資金過不足の決定要因
【第4回】
 同上
  GDPの概念と3面等価原則、インフレ率、デフレ率の決定要因
【第5回】
 同上
  国内金融と国際金融の相違点
【第6回】
 金融政策
  日銀・財務省の役割
【第7回】
 同上
  金融政策の効果
【第8回】
 同上
  マネーサプライ、マネタリストの政策、合理的期待形成理論
【第9回】
 国際収支と資本移動
  国際資金決済と外国為替市場
【第10回】
 同上
  為替レートと金利裁定取引
【第11回】
 同上
  国際収支統計の仕組みと国際収支の決定要因
【第12回】
 同上
  国際収支と為替需給
【第13回】
 為替レート決定の理論
  購買力平価説
【第14回】
 同上
  伝統的な為替レート決定理論
【第15回】
 同上
  現代の為替レート決定理論