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授業の内容(Course Description) |
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地理学の一分野である地誌は、さまざまな地域の自然や人びとの特徴を知り、なぜそこがそうなっているのかを理解するための学問である。本講義では、とくに東南アジアやマレーシアにおける自然と人間生活の関係がどのように成立しているのかを学ぶ。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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・東南アジアにおける自然と人間生活や文化のさまざまな関係を説明できる。 ・東南アジアやマレーシアにおける人間生活が、列強の植民地政策とどのようにリンクしたのかを説明できる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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評価は出席状況と期末試験を合わせて判定する。なお4回以上欠席した場合はその時点で不合格とする。2回の遅刻は1回の欠席とみなす。試験にはノートのみの持ち込みを可とするが、配付資料やコピーしたノートは不可である。試験は15回目のまとめと評価の時間に実施する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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とくには指定しないが、講義中にプリント資料を配付する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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予習と復習に役立てるために、また受講生が講義の内容の理解を深め、知識を整理するために以下の書物の講読を薦める。 ・R. D. Lewis; 阿部珠理 訳(2004)『文化が衝突するとき』南雲堂, 601p. ・藤巻正巳ほか(2009):『現代東南アジア入門』古今書院, 247p. ・西川長夫ほか編(2002):『アジアの多文化社会と国民国家』 人文書院, 296p. ・白川千尋(2005):『南太平洋における土地・観光・文化 −伝統文化は誰のものか−』明石書店, 282p. ・藤巻正巳ほか編(2010):『貧困の超克とツーリズム』明石書店, 510p. ・尹 紹 亭;白坂 蕃 訳(2000):『雲南の焼畑 −人類生態学的研究−』農林統計協会, 240p.
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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中学校や高校で使った地図帳を持参してほしい。 なお、希望者をつのり学年末にボルネオ島(マレーシア・サバ州)の巡検を実施する。国立公園で氷河地形のあるキナバル山、5つ星のリゾートホテル、焼畑・熱帯雨林などを巡検する。 講義の流れは概ね以下の通りであるが、進行状況によっては変更することがある。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 東南アジアの自然と暮らし 【第2回】 マレーシアという国1(複合民族国家成立の背景) 【第3回】 マレーシアという国2(複合民族国家の複雑な事情) 【第4回】 マレーシアという国3(一次産品と国家) 【第5回】 マレーシアという国4(look-east政策と日本 その1) 【第6回】 マレーシアという国5(look-east政策と日本 その2) 【第7回】 繁栄はアジアをどう変えたか? -マレーシアの場合- 【第8回】 知られざるアジアの帝王たち -マレーシア- 【第9回】 熱帯雨林とは何か? 【第10回】 熱帯雨林の先住民は叫ぶ(ボルネオ:小さな村からの報告) 【第11回】 「養殖エビ」はどのようにせいさんされているか? 【第12回】 衣服発生の謎:裸のメッセージ、ニューギニア・ダニ族 【第13回】 日本のデザートブームがアジアを揺らす -ナタデココの現在- 【第14回】 アジアは戦争を忘れない 【第15回】 まとめと評価
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