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授業の内容(Course Description) |
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集客・観光においては、ますます地域密着型の観光まちづくりへと向っている。この演習では「地域・現場」に関心をもつ学生の参加を期待する。
演習の開始にあたって、「観光まちづくりの現場」を教員のこれまでの経験・体験をもとにいくつかの地域を紹介し、グループワークを中心に、地域を動かしていくにあたって大切となる研究対象(地域資源、集客のための商品、付加価値サービスの創出、組織経営、交通手段、集客ツール等)への理解と各自の関心・興味対象の明確化を試みる。
次に各自が関心を寄せる研究テーマの設定を行う。「地域・現場」が共通のテーマであり、 ①観光まちづくりに関する事業の推進 ②地域の個性・特性の活用に関する事業の推進 ③震災の復興観光の推進 などへの講究を深め、観光まちづくり分野における様々な事業展開を主たるテーマとする。なお、適切な構成メンバー数でのグループ研究も歓迎する。 また、演習の参加者と協議しながら、夏季休暇中の9月中旬、2泊3日の合宿を行う予定である。合宿の場所や課題は参加者と協議して決めるが、地域を研究活動で訪れる際の作法や地域でのものの見方等の演習を予定している。
「楽しくなければ長つづきはしない」をテーマに、楽しみながら創造的な思考を迷走する演習としたい。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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①自らの興味・関心を明らかにした上で、自主的に研究テーマ設定や研究方法を考え、研究計画を立てることができる。 ②地域・現場に出向く作法を身につけ、地域・現場に受け入れてもらうことができる。 ③研究計画にしたがって文献調査や現地調査を計画的に行い、問題意識に対する解決手法を深めることができる。 ④グループでの協働・協調により、1年間の研究活動を研究ノートとして取りまとめることができる。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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最初に、文献資料の探し方、自主的な研究テーマの設定の仕方、研究計画の立て方等を学習した上で、その後は各自が選んだテーマに沿って自主的な研究を継続してもらう。 春学期と秋学期、それぞれの学期中に最低2回の発表を義務づける。担当者や参加者からの講評を受けながら、3年次末までにゼミ論(研究ノート)を完成させ、4年次では研究活動を深化させて卒業論文に結実されることを期待したい。 評価は、出席が50%、各学期最低2回の発表の出来栄えが25%、質疑応答への参加が25%の配分によって総合的に評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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日本都市計画学会や日本観光研究学会等の論文集を参考文献とする。 また、以下の参考書を用いる。 ①川喜田二郎 著『発想法』中公新書 ②大下茂 著『行ってみたいと!と思わせる「集客まちづくり」の技術』学陽書房 ③斉藤孝 著『質問力』ちくま文庫 ④澤田昭夫 著『論文の書き方』講談社学術文庫
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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自分で選んだ研究テーマに対する研究に継続的に取り組んでほしい。 できる限り時間をとって、現場でものごとを考えることを習慣化する姿勢をもってほしい。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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演習に参加することによって「物の見方や捉え方」「現実に至る過程や背景」等を習得され、マニュアル思考から脱皮することで、就職の際の差異・個性、卒業後必須の知識・思考を身につけてほしい。当然ながら、研究を通じて得た論理性・プレゼン・各種PCソフトの使い方・技能も身に付くことを期待している。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 夏季休暇中の研究活動の報告 【第2回】~【第14回】 演習参加者からの研究発表と討論(各自2回は発表義務) 毎回、「観光まちづくりの現場から」のミニ講座・話題提供を実施 【第15回】 秋学期の総括と一年間の研究活動の振り返り
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