Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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法律学演習 III 髙橋 由紀子
選択  2単位
【法律】 12-1-1210-0327-11A

1. 授業の内容(Course Description)
 家族法をメーンテーマとする法律学演習であるが、私たちの一生に民法がどう関わっているのかを財産法領域も含めて皆で検討し、基本的知識を確認する。この作業を通じて具体的テーマを選び、グループ討論や共同研究、個人研究を行う。
 【春期】家族法の教科書で必ず扱われる重要な論点について皆で学習し、判例を読む。グループ研究では、これらの重要な論点を深めるためにグループ討論を行い、判例研究と同時にディスカッションのスキル習得をめざす。このような学習を通して、判例の意義と位置づけの把握、場合によっては諸外国との比較検討も行うことにより、法的思考能力を養うとともに、わが国における家族のあり方を自分たち自身で考える機会としたい。
 【夏休み】合宿で集中的に勉強し、かつゼミ生相互の交流を深める。
 【秋期】春期で習得した学習方法と経験をもとにさらに学習を発展させていく。個人研究発表や模擬裁判を行う予定である。
 ゼミは学生同士で協力して作っていくもので、人前で自分の意見を言う、他の参加者の意見を聞く、討論するという姿勢を身につけることが重要である。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ・家族法の基本的知識と問題解決能力の修得
 ・法的思考能力の養成
 ・自分の意見をしっかりと述べるとともに他人の意見を聞く態度を高め、討論能力を養成する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席状況、報告、議論への参加、レポート等を総合評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『民法 親族・相続 第2版』松川正毅著(有斐閣アルマ)など家族法の教科書
 別冊ジュリスト『家族法判例百選(第7版)』
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 毎週ゼミで扱うテーマに関連する予習(教科書や論文を読んでくる)
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 毎回出席するのはもちろんのこと、グループ学習の性格上、与えられた課題を責任をもって仕上げ、議論に積極的に参加する心構えを持つ学生でないと履修は困難である。
 ゼミの時間以外にも、報告を担当する学生は準備のために集まって勉強する必要が生じるので、それらに積極的に参加する姿勢が求められる。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
 前期はグループ学習として判例研究を行う予定であるが、具体的な内容とスケジュールは学生諸君との話し合いの上で決定する。