Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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児童文化 小山 惠美子
選択  2単位
【教育】 12-1-1331-1848-13A

1. 授業の内容(Course Description)
 この授業は、学校図書館司書教諭資格を取得するための科目である。
 今日、子どもの読書活動の推進は、重要な教育政策の一つにもなっている。地域や各学校ではさまざまな読書推進計画が立案されているが、学校図書館ではどのような取り組みをしたらよいのだろうか。ここでは、有効な読書活動を行うための学校図書館のあり方や、司書教諭の果たす役割を理解する。さらに、実際の読書指導の内容や方法についても具体的に学んでいく。
 児童・生徒に読書を勧める立場について学ぶのであるから、当然受講者の読書経験も必要である。子どもに勧めたい本、自分のために読む本を見つける活動も継続していくようにしたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
・具体的な発達段階に応じた読書指導の意義と方法について理解する。
・学校・地域社会・家庭との連携を踏まえた学校図書館のあり方について理解する。
・読み聞かせやブックトークなどの読書活動を行い、表現方法を工夫する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業への参加の仕方、提出物(読書記録、感想等)、テストなどで総合的に評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 (主な資料)
朝比奈大作 編集『読書と豊かな人間性』(樹村房 2002年)
天道佐津子 編著『読書と豊かな人間性の育成』(青弓社 2005年)
赤星隆子 編著『読書と豊かな人間性』(樹村房 1999年)
全国学校図書館協議会 編『学校図書館・司書教諭講習資料』(第6版)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
・進んで読書をし、読書記録を書く。
・前半は持ち込み不可のテストを行うので、講義のメモをとり毎時間の復習を行う。
・読みきかせやブックトークにむく作品を選んで読み、必要な際は授業に持参するために前もって準備をする。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 司書教諭・司書資格取得のための必修科目です。毎回の授業を通して学校図書館のあり方について復習をしてほしいです。また、児童・生徒が読む本にも興味を持ち、進んで読書をしたり、実際の読書材を数多く読んだりするようにしてください。授業内でのさまざまな活動に積極的に参加し、提出物を確実に作成・提出するようにしてください。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション、読書調査、読書活動の意義と目的
【第2回】
 現代社会における読書
【第3回】
 学校教育における読書
【第4回】
 児童・生徒の発達と読書
【第5回】
 読書指導と学習
【第6回】
 学校における読書指導の実際
 ※小テスト実施①(1から5回目の内容)
【第7回】
 読書指導の方法※読書記録の提出①
【第8回】
 読書材の選択
【第9回】
 読書活動における司書教諭の役割
【第10回】
 地域と連携する読書活動
 ※小テスト②(6から9回目の内容)
【第11回】
 読み聞かせと読書※読書記録の提出②
【第12回】
 読書体験の表現と交流
【第13回】
 さまざまな読書活動
【第14回】
 ブックトークの実際※読書記録の提出③
【第15回】
 今後の司書および司書教諭の役割
 ※再テストの実施