1. |
授業の内容(Course Description) |
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社会構造の変貌、少子高齢化社会の到来、格差社会の進行など激動する社会情勢のもとで、保育・教育や子育てにかかわる諸問題が社会問題化し、社会のあり方や従来の価値観や歴史認識も問われる論争も目立っている。これらの諸問題について、主体的にかかわり認識をふかめることは、保育者や教師の専門性を高めるうえで必要であると考える。 本演習では保育・教育にかかわるいくつかの子育て問題を取り上げて、文献・資料の収集、調査研究、報告と討論を通じて、まとめて説明する力、自分の考えを主張し、相手の考えへの同調や批判をする等デベートする力などコミュニケーション力を育みつつ、子育てのあり方や子育てを支える社会のあり方等について総合的・歴史的に考える視点を深めることを目的とする。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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変容する家族としつけ、学校の役割について、社会の変化を通じて考える視点を学びます。それをふまえて、現実に起きている家庭での子どもの緒問題について、情報を収集してそれを読み解き、問題の本質の考えあえる力を育むことを目標とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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討論への参加状況とレポートの内容を総合的に評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト 広田照幸『日本人のしつけは衰退したか』(講談社現代新書)。 その他必要な資料等は適宜授業で指示する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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テキストや関連文献・資料を前もって調べておくこと。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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演習にきちんと参加し、報告・討議に参加する。テキストに基づき報告と討論を行い、現代家族問題を考える視点を共有化する。その上で、新聞・テレビなどにより保育・教育や子育ての問題について、関心をもち、情報の収集等を協力して取り組んだり、自分の考えをまとめたりるように努める。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション、自己紹介 テーマの設定や資料収集、調査の研究方法について 【第2回】 報告と討論 「家庭のしつけは衰退してきているのか」(1)について 【第3回】 報告と討論 「家庭のしつけは衰退してきているのか」(2) 【第4回】 報告と討論 「『教育する家族の登場』-変容する家族としつけ」(1)について 【第5回】 報告と討論 「『教育する家族の登場』-変容する家族としつけ」(2)について 【第6回】 報告と討論 「変わる学校像・家庭像」について 【第7回】 報告と討論 「しつけの変容と課題」について 【第8回】 これまでの報告と討論のまとめのレポート作成 【第9回】 まとめたレポートの報告と質疑 【第10回】 報告と討論 児童虐待・いじめについて 【第11回】 報告と討論 格差社会としつけ・子育てについて 【第12回】 自分の課題テーマを報告 【第13回】 課題テーマにもとづきレポート作成 【第14回】 作成したレポートの要旨を報告し討議を行う。 【第15回】 討議を踏まえレポートを完成させて提出する。
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