Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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教育学演習C 清水 静海
選択  2単位
【教育】 12-1-1333-1851-11A

1. 授業の内容(Course Description)
 平成期に入って、学校教育の焦点は学びの充実に向けられ、平成20、21年告示の小・中・高等学校の学習指導要領はその集大成といえるものである。また、いずれも、教育基本法(平成18年)や学校教育法(平成19年)などの改正を受けてのことであることから、それらで示された今後半世紀の教育を担うものであり、とりわけ、これからの10年間の学校教育の方向を示すものといえる。そこで、「学力」や「学び」に視点を置き、算数科の教育も視野に入れつつ、それらにかかわる今日的な教育課題を取り上げ、学生の関心に応じ具体的なテーマを設定して、新しい教育が目指す方向とそれを実現してゆくための課題などについて究明する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 教育に関する今日的な課題を自ら設定し、それを探究し、適切にまとめ、発表したり討議したりすることを通して、それらにかかわる基礎的な素養を身に付ける。具体的には以下の通り。
 ①自ら追究したい教育研究課題を発見・分析し、解決すること(課題発見・分析・解決力)。
 ②課題を探究し、その成果をレジュメにまとめ、プレゼンテーションすること(説明・発表力)。
 ③探究の成果を共有し協働によりお互いを高め合うこと(協働・コミュニケーション力)。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 演習では、学生の主体的な参加を重視している。したがって、レポーの提出とその内容、討議への参加、研究報告などを総合して評価する。おおむね、討論・研究活動への参加30%、レポート50%、研究報告20%で評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは学生との話し合いで決定する。参考文献は適宜紹介する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 授業で学んだことを深め、拡げること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 次のことに関心を持ち、積極的にかかわることのできる学生を歓迎する。①子どもたちの主体的な学びを導くこと、②教育実践の記録や自ら収録して記録に基づいて、学びとその指導について討議すること
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 学生の問題関心を確認し、演習のテーマや進め方について話し合う
【第2回】
 平成期の学習指導要領の改訂とその背景にある学力観
【第3回】
 平成20、21年改訂学習指導要領から見たこれからの教育の課題
【第4回】
 個人またはグループで行う研究課題についての検討
【第5回】
 教育の目標や内容に関するテーマについての研究課題の提案と討議Ⅰ
【第6回】
 教育の方法や評価に関するテーマについての研究課題の提案と討議Ⅱ
【第7回】
 算数科の教育についての研究課題の提案と討議Ⅰ
【第8回】
 言語力育成協力者会議報告書案と言語活動の充実
【第9回】
 教育の方法や評価に関するテーマについての研究課題の提案と討議Ⅲ
【第10回】
 教育の方法や評価に関するテーマについての研究課題の提案と討議Ⅳ
【第11回】
 算数科の教育についての研究課題の提案と討議Ⅱ
【第12回】
 学習指導と学習評価
【第13回】
 研究課題の解決に向けての構想の立案と発表・討議(教育の目標と内容に関すること)
【第14回】
 研究課題の解決に向けての構想の立案と発表・討議(教育の方法と評価に関すること)
【第15回】
 研究課題の解決に向けての構想の立案と発表・討議(算数科の教育に関すること)