Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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教育学演習C 土屋 千尋
選択  2単位
【教育】 12-1-1334-1586-11A

1. 授業の内容(Course Description)
 今日、全世界では、たくさんの人々の国際移動がおこっており、その数は年間一千万人をこえると推定されるといわれる。日本も例外ではない。本演習では、「ひと」特に子どもに焦点をあて、外国につながる子ども-国籍をとわず外国にルーツをもつ子ども−がかかえる課題について、その現状ととりくみを考察していく。子どもは大人とことなり、本人の意志で複数の国や地域の間を移動しているわけではない。彼らが「制度の壁」「ことばの壁」「こころの壁」をのりこえ、自己存在感・自己有用感をもち、いきいきと成長していくには、どうしたらよいか、具体的にまなんでいく。それらをとおして、現在の学校教育のあり方、自分自身がもつ学習観や教育観について、といなおしをはかる。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 1.外国につながる子どもの教育について、現状ととりくみをしり、何が問題なのか、どうすべきか、子どもの立場にたって、かんがえる力を身につける
 2.自分自身のうけてきた教育はどのようなものであったのか内省し、それについて、説得力をもった「自分」のことばで表現ができる
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点(授業へのとりくみ、課題提出)60%、期末試験(レポート)40%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 参考文献:江原裕美編著『国際移動と教育』明石書店、デビッド・C. ポロック+ルース=ヴァン・リーケン『サードカルチャーキッズ』スリーエーネットワーク、山田千明編著『多文化に生きる子どもたち』明石書店、「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会『まんがクラスメイトは外国人』明石書店、多文化共生キーワード事典編集委員会編『多文化共生キーワード事典』明石書店
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 課題について、熟考して、とりくみ、期日厳守で提出すること。
 今日的テーマをとりあつかう授業であり、授業に関する報道が連日のようになされている。よって、新聞等の報道を、頻繁にチェックするようにこころがけること。
 参考文献、授業中適宜紹介する文献は積極的にどんどんよむようにすること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 (1)授業をやすまない。履修者同士のまなびあいが基本となるのが演習である。たのしく意義ある授業をつくりあげていく授業主体者は、履修者一人ひとりである。
 (2)機関見学を実施する場合があるので、その時は、学生サポートセンターにて、必要な保険に加入すること(詳細については授業時に説明する)。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション、演習の目的 
【第2回】
 外国につながる子どもの教育・支援の概観
 その1
【第3回】
 外国につながる子どもの教育・支援の概観
 その2
【第4回】
 教育制度:子どもの教育権と学習権
【第5回】
 第二言語習得の問題 
【第6回】
 子どもの発達とこころ 
【第7回】
 学校文化としつけ・教育 その1
【第8回】
 学校文化としつけ・教育 その2
【第9回】
 発表の準備その1
【第10回】
 発表の準備その2
【第11回】
 移動とアイデンティティ その1
【第12回】~【第14回】
 個人発表とそれについての討議
【第15回】
 全体のふりかえりとまとめ