1. |
授業の内容(Course Description) |
|
■ねらい 「キャリアデザインと教育」というテーマに基づき、社会教育を計画・立案することを目指す。 2000年代からの不況期におけるキャリアデザインを念頭に置きつつ、社会教育の計画・立案についての理論と方法の理解を図る。第一に旧来、安定的に機能していた日本型日本型雇用慣行がどのように変容してきたのか、それにともない日本型の教育から職業への移行のあり方が変容してきているのかを捉える。第二に、そうした状況を打破する可能性を社会教育に見いだし、その計画・立案についての理論を学ぶ。第三に、ミニ演習を通じて実際にキャリアデザインを念頭に置きつつ、社会教育を計画・立案する。 ■概要 近年、日本型雇用のあり方(新規学卒一括採用、長期雇用、年功序列賃金)が変容し、教育と社会との接続もまた不安定なものへと変化しつつある。学卒後社会に出た後の教育の重要性が高まっているということができるが、リカレント型の教育機会が整備されているとはいいがたい。しかしながら、その萌芽ともいえる教育機会が社会に根付き始めていることも事実である。授業の前半では、この動向について事例を交えながら現代の社会教育を計画・立案するための理論を学ぶ。授業の後半では、キャリアデザインを念頭においた社会教育の計画・立案をするミニ演習を行う。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
労働の世界で日本型雇用慣行がどのように崩れてきているのか説明できる。 2000年代以降のキャリアデザインの課題について説明できる。 日本におけるリカレント教育機会について例を挙げて説明できる。 2000年代以降の不況期における、キャリアデザインを念頭においた社会教育を計画・立案することができる。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
平常点(グループワークなど) 50% 成果・レポート 50%
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
とくにテキストは用いず、適宜、資料を提示する。
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
グループワークがあるため、授業外の学習時間が必要となる。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
最初から最後まで通して受講できる学生に限る。 グループワークに積極的に参加できることが条件。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 ガイダンス 【第2回】 日本型雇用慣行の変容と今日の労働めぐる状況 【第3回】 地域社会と社会教育~近年の労働をめぐる状況のなかで 【第4回】 社会教育の対象の理解と組織化と社会教育施設の経営 【第5回】 社会教育事業計画 【第6回】 社会教育調査とデータの活用 【第7回】 学習情報の収集・整理・提供システムの構築・運用 【第8回】 学習相談の進め方 【第9回】 社会教育の広報・広聴 【第10回】 社会教育の評価 【第11回】 ミニ演習①資料収集・調査 【第12回】 ミニ演習②社会教育を実際に計画・立案する 【第13回】 ミニ演習③プレゼンテーションにむけて 【第14回】 発表会 【第15回】 まとめ
|