Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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社会教育計画論B 大多和 直樹
選択  2単位
【自己啓発】 12-1-1334-1956-22A

1. 授業の内容(Course Description)
 ■ねらい
  「地域社会と学習」をテーマとした社会教育を計画・立案する。
  地域社会における社会教育の計画・立案についての理論と方法の理解を図るために、なるべく多くの事例紹介を織り交ぜながら講義を進めていく。現在、社会教育主事が社会教育事業を計画するにあたり、社会教育と地域の民間非営利団体(NPOなど)、民間営利団体(企業)、そして地域の学校との連携が重要課題となっている。そこで本講義では、社会教育事業の立案および実施の過程で、社会教育と民間団体との連携が実際にどのようになされているのかを理解し、その意義について検討していく。グループワークを通じて実際に「社会教育事業計画」を行うなかで、「社会教育調査とデータの活用」「学習情報の収集・整理」「社会教育施設の経営」「社会教育の評価」などの理論を学ぶ。
 ■授業概要
  授業の前半では、社会教育事業の立案および実施方法を理解するために事例研究を行う。近年、とりわけ地域の抱える問題として、社会的弱者の支援を学校教育・社会教育と民間団体との連携の行う事例がでてきており、いっそう社会教育事業へのニーズが高まっている。本講義では、そうした事例を題材にしつつ、現代の社会教育計画のあり方について学んでいく。
  後半では、グループワークを通じて、社会教育事業を自分たちで立案するミニ演習を行う。この演習では、各回ごとに社会教育計画の理論を念頭おきつつ作業を行うことになる。近年、社会教育事業を「コミュニティビジネス」ないしは「ソーシャルビジネス」といった形で経営化させ、地域に根付くことに成功している例がでてきている。この動きは重要であり、いくつかの班は「コミュニティビジネス」化を視野に入れた立案を試みる。最終的に発表を行い、ワークシートを作成する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 地域社会における社会教育の計画・立案についての理論と方法の理解を図る。
 その際「社会教育調査とデータの活用」「学習情報の収集・整理」「社会教育施設の経営」「社会教育の評価」について理解する。
 実際に社会教育事業の立案を行い、プランを提示できる。
 社会教育と民間団体の連携について説明できる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点(グループワークなど) 50%
 成果・レポート 50%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは用いないが、資料を授業中に適宜提示する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 グループワークがあるため、授業外の学習が特に必要となる。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 最初から最後まで通して参加できる学生に限る。
 グループワークに積極的に参加できることが条件。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 参加型学習とは:社会教育の基本的考え方を学ぶ
【第3回】
 地域社会と社会教育の現代的あり方を考える
【第4回】
 【地域社会と社会教育】事例紹介:社会教育と地域民間団体の連携
【第5回】
 【地域社会と社会教育】事例紹介:学校教育と地域民間団体の連携
【第6回】
 【地域社会と社会教育】事例紹介:コミュニティビジネスの実際
【第7回】
 テーマ設定とグループ分け
【第8回】
 グループワーク1:地域ニーズの把握~社会教育調査とデータの活用
【第9回】
 グループワーク:必要な社会教育事業を考える~社会教育事業計画
【第10回】
 グループワーク:連携可能な地域資源を探る~学習情報の収集・整理
【第11回】
 グループワーク:実現可能な連携のあり方を考える~社会教育の評価
【第12回】
 発表会1 社会教育事業と民間団体の連携~地域社会と社会教育
【第13回】
 発表会2 コミュニティビジネス~社会教育施設の経営
【第14回】
 ワークシート作成
【第15回】
 ワークシート作成とまとめ