Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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教育心理学B(中・高) 滝本 祥子
教職  2単位
【教職】 12-1-1334-2736-24A

1. 授業の内容(Course Description)
 教育心理学は,主に4領域によって成り立っている。それらは発達,学習,集団・適応・社会,測定・評価である。本講義では,教育心理学の諸領域について概観し,教育心理学における諸原理を学び,教育心理学の知見と教育実践場面における諸問題がいかに結びつくか理解することを目的とする。また,学習者の心理過程の理解を深めていく。本講義では,狭義の学校教育だけでなく,個別指導や社会人教育にも通じる子どもから大人までの幅広い教育心理学の観点から考察を進める。
 教育心理学Bの取り上げる領域は,論理的思考,記憶,学習・教授過程,動機づけ,知能,教育評価です。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 教育心理学Bの取り上げる領域を理解し,また教育心理学用語や理論などの知識を習得する同時に,教育心理学的な考え方を身につけることを目標とする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業後の課題(=出席)(30%)と期末試験(70%)の総合評価を行います。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:使用しません。
 参考文献:大村彰道編『教育心理学Ⅰ』東大出版会
      下山晴彦編『教育心理学Ⅱ』東大出版会
 上記の2冊以外にあれば,授業内で紹介することにする。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 授業時間外の学習として,しっかり講義のノートを復習すること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 単に講義を聞くだけの授業ではなく,教育心理学的な考え方を身につけるために常に自分の中で考えるという姿勢で授業に取り組んでください。また発達,人格発達,発達障害と学習支援,学校不適応,カウンセリング,学級集団に関心を持って授業に参加してください。
 なお,教育心理学の全領域を学ぶことが望ましいので,教育心理学A,B(いずれも滝本担当)を通年で履修してください。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 論理的思考 (1)…ピアジェの発達段階理論
【第3回】
 論理的思考 (2)…因果推論・素朴理論
【第4回】
 記憶 (1)…記憶の段階・短期記憶と長期記憶
【第5回】
 記憶 (2)…子どもの記憶
【第6回】
 学習 (1)…学習理論・学習方法
【第7回】
 学習 (2)…学習形態
【第8回】
 動機づけ (1)…動機づけとは・内発的動機づけと外発的動機づけ・原因帰属理論
【第9回】
 動機づけ (2)…達成目標・無気力
【第10回】
 知能 (1)…知能の構造・知能の測定
【第11回】
 知能 (2)…学力と学業不振
【第12回】
 教育評価 (1)…教育評価とは・教育評価の目的
【第13回】
 教育評価 (2)…教育評価の考え方と方法
        教育評価の種類
【第14回】
 まとめ
【第15回】
 テスト対策