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授業の内容(Course Description) |
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本講義は日本史 I に続く講義です。日本史をいくつかの時代に分ける時代区分に基づいて現代に生きる私たちの未来を、過去の歴史の中から展望します。また列島に展開した地域社会としての身近な里郷のサトやムラ、郡、国、国家が、どのように推移してきたかについて、16世紀以前を前提にしながら、16世紀末以後から現代までを理解するにします。 現代において国家間の紛争に転落しやすいのは、国家間の利害や対立は深いからです。したがってそこには種々の矛盾を背負う多様な国家が、それぞれの歴史を負って存立していることを理解することが必要です。 過去を負った現代の対立から、和解の未来をいかに生み出すか、和解の基礎には相互の歴史への理解が必要とされます。それ故にまた相手を知ること以上に、自らの歴史を理解する必要があります。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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16世紀から現代までの歴史の中で、その理解の基本となる歴史的な事象や事件、年次、人名、意義などの基礎的な知識をまず習得します。次いで第二に、これらをもとにして受講者は自らの歴史認識を形成し、深めていきます。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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第1に、各回の授業での講義感想文などが真摯に記載され、提出されているかとして30%、第2に、小テスト70%、計100%の方法で成績を評価します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:なし。授業レジュメを配布 参 考 書:宮地 正人 編『日本史』(新版世界各国史1山川出版社2008)など
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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関連科目を聴講し、受講するよう希望する。配布された授業レジュメを復習するなどして、基本的な事項の理解とともに自らの関心を広げ、小テストへの対応をするとともに、興味を持った問題について調べ、自分なりの理解を得るように努めて下さい。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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本授業は、前期の同授業Ⅰと共に基礎的な通史学習ができるようになっています。教員採用などに対応する上では基礎の基礎にはなるでしょう。しかし時間の制約から扱う内容には限界があるので、これを基礎になおなお各自のレベルアップの工夫と努力が求められます。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 序:春学期に16世紀までの日本を権力と民衆の面からどう見てきたか、第II学期の前提について述べる。 【第2回】 関ヶ原の内乱 【第3回】 徳川の支配と郷村 【第4回】 幕藩制改革と庶民生活 【第5回】 生産と商業の展開、(第一回小テスト実施) 【第6回】 維新変革と王政復古 【第7回】 自由民権の雄叫び 【第8回】 帝国憲法と帝国議会 【第9回】 日清・日露の戦争と民衆 【第10回】 第一次世界大戦の好況と不況、(第二回小テスト実施) 【第11回】 十五年戦争1 【第12回】 十五年戦争2 【第13回】 日本占領と戦後体制 【第14回】 戦後と現代1 【第15回】 戦後と現代2、(第三回小テスト実施)
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