Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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外国史 II 森  紀子
選択  2単位
【教育】 12-1-1340-1873-17A

1. 授業の内容(Course Description)
 <中華帝国の対外関係>
 言語や風習を異にする地域社会に対する歴史的理解は、自らの社会を再認識するためにも重要なことでありますが、国境の垣根がますます低くなり、異文化交流と共生が日常的なものとして現出しつつある今日においては、より直接的な必要性が生じています。とりわけ近隣の国々に対する深い理解と共感は丁寧に培っていかなければならないものでしょう。
 中国はヨーロッパに匹敵する空間規模を持ちながら、ひとまとまりの帝国として悠久の歴史時間を持続させた稀有な存在であります。本講義ではこの中華帝国の対外関係を考察します。自律的な文化圏である中華帝国も、実は周辺の異民族との絶えざる交渉を持ち、時には異民族支配による王朝交代を余儀なくさせられています。大航海時代には、西洋人の中国への来訪も見られるようになります。中華帝国と周辺異民族、欧州との関係、海外交易、文化伝播、軍事的影響などの実態を考えていきたいと思います。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 (1)中国史の時代相、地域相を明確にする。
 (2)中国史における歴史的語彙を理解する。
 (3)中国史を対外的視点から把握する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 学期末試験の成績及び授業中に指示する課題、小テストの成績を加味して評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 プリント資料を配布する。
 参考文献は授業中に適宜指示する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 前回の配布資料に目を通して講義の流れを再確認する。
 不明個所や疑問点をチェックしてノートに書きだしておく。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 プリント資料は当該時間内にしか配布しません。欠席する場合などは友人に確保を頼んでおくこと。また、学期末試験にも必要となりますから、きちんと保管して授業に携帯すること。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 問題の所在
【第2回】
 中華帝国の位置づけ
【第3回】
 古代王朝の対外政策(1)
【第4回】
 古代王朝の対外政策(2)
【第5回】
 中世王朝の対外政策(1)
【第6回】
 中世王朝の対外政策(2)
【第7回】
 近世王朝の対外政策(1)
【第8回】
 近世王朝の対外政策(2)
【第9回】
 近世王朝の対外政策(3)
【第10回】
 西方の衝撃(1)
【第11回】
 西方の衝撃(2)
【第12回】
 東西文化摩擦(1)
【第13回】
 東西文化摩擦(2)
【第14回】
 日本経由の近代化
【第15回】
 まとめ