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授業の内容(Course Description) |
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今年は名著として評価の高いD.E.Arnoldの“Ceramic Theory and Cultural Process”を読む。主に民族学的データを参考にして土器と社会や環境の関連を大きくとらえた著作である。本書をテキストに選ぶ主な理由は2つある。第1に特定の地域や時代の土器を扱った研究ではなく、土器というものの本質を究明した研究であるため、日本考古学を含め、どの地域のどの時代を研究する学生に対しても参考になり、示唆を与える内容であること。第2に英文が非常に平易で、読解が容易で、英語の語学的勉強にも役立つことである (後期) 前期に続きD.E.Arnoldの”Ceramic Theory and Cultural Process”を読む。1回に5頁前後の進度で行うが、学生は1人につき、指定箇所約半頁を翻訳し、内容の説明をしてもらう。そのあとで教師が英語として注意すべき部分の説明を行い、英語の学習としても役立つように配慮し、最後に内容全体の説明を行う。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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日本の個別的な土器研究とは異なる総合的な土器研究を通して欧米的考古学のひとつの方向性を理解するとともに、考古学関係の英文読解能力を高める。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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平常点。自分の担当部分の発表をもって評価とする。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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D.E.Arnold1985 『Ceramic Theory and Cultural Process.』 Cambridge University Press
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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各週に行う予定部分があらかじめ決められているので、必ず事前に読んでから授業に臨むこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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将来英文で論文を書いたり、国際学会に参加するような意欲を持って授業に臨んでいただきたい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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(後期) 【第1回】 土器作りと定住度1 【第2回】 土器作りと定住度2 【第3回】 土器作りと定住度3 【第4回】 土器作りと定住度4 【第5回】 土器に対する需要1 【第6回】 土器に対する需要2 【第7回】 土器に対する需要3 【第8回】 土器に対する需要4 【第9回】 土器の作り手と地域1 【第10回】 土器の作り手と地域2 【第11回】 土土器の作り手と地域3 【第12回】 技術革新1 【第13回】 技術革新2 【第14回】 技術革新3 【第15回】 本書全体のまとめ(教師による)
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