Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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自然環境論 I 渡辺 浩平
選択  2単位
【経営】 12-1-1350-0586-13A

1. 授業の内容(Course Description)
 現在起こっている様々な地球規模での環境問題に関して、自然科学的なメカニズム、その歴史と現状、またそれへの社会的対応を解説する。トピックとしては大気の環境問題(大気汚染、酸性雨、オゾン層の破壊、地球気象変動)を取り上げる。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 酸性雨、オゾン層破壊、地球温暖化の自然科学的メカニズムの基礎的理解。地球環境問題政策の課題の基礎的理解。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 小テストを2回程度おこない、その結果をもとに評価します。出席などクラス参加も加味することがあります。なお日程は講義の進み具合によって、下記の授業計画通りにならないことがあります。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 IPCC(2007)"4th Assessment Report"(第四次評価報告書)http://www.env.go.jp/earth/ipcc/4th_rep.html(日本語訳)
 Miranda A. Schreurs(2002)『Environmental Politics in Japan, Germany, and the United States』 Cambridge University Press(『地球環境問題の比較政治学』岩波書店)
 『3R・低炭素社会検定公式テキスト』ミネルヴァ書房
 環境問題に関しては他にも多くの本が出版されているので、参考にしてください。
 講義中にも適宜紹介します。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 講義内容の理解がおぼつかない場合、参考文献や関連するウェブサイトなどを参照して理解につとめること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 局地的な大気汚染、日本の対応:足尾銅山事件、四日市喘息、大気汚染防止法
【第3回】
 酸性雨:pHについて、酸性雨のメカニズム、欧、米、日本の対応
【第4回】
 オゾン層破壊:フロン・代替フロンの種類、オゾン破壊係数、温暖化係数
【第5回】
 温暖化メカニズム1:温室効果とは。ガイア仮説。炭素のサイクル
【第6回】
 温暖化メカニズム2:IPCC第三次評価報告書第1WG編の紹介[気温上昇予測、降水量、海面上昇]
【第7回】
 中間小テスト
【第8回】
 テストの解説、前半のまとめ
【第9回】
 温暖化影響:WG2編 セクタ別地域別の生態系や社会システムへの影響予測評価
【第10回】
 温暖化対策:WG3編 温室効果ガス濃度安定化のための対策について
【第11回】
 温暖化交渉:国際的な取組みの歴史。気候変動枠組条約、京都議定書。ドイツ、日本、アメリカの対応
【第12回】
 温暖化最新状況:京都議定書その後
【第13回】
 身近な二酸化炭素排出:日本の二酸化炭素排出の現状。環境家計簿
【第14回】
 まとめと期末小テスト
【第15回】
 テスト解説、質疑応答