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授業の内容(Course Description) |
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「犯罪心理基礎論」を履修した者を対象に、各種犯罪者の我が国における実情や犯罪心理、更に犯罪者の処遇や予防対策等を取り上げる。マスコミを賑わせる特異な事件があると、社会では犯罪者や非行少年に対する関心が深まったりするが、そうした関心はとかく犯罪者等への偏見を背景にしていることが多い。犯罪者等について、できるだけ正しい理解ができるように、担当教員のこれまでの実務経験に基づく知識なども織り交ぜながら、各種犯罪・非行の解説をしたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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各種犯罪や非行のメカニズム等を理解し、各種犯罪等を科学的に見る知識を養う。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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定期試験80%、授業参加状況20%とする。 試験答案の評価については、単なる知識の程度ではなく、講義で得た知識をもとに、犯罪や犯罪者についての理解をどの程度深めているかに重点を置く。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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参考文献:安香 宏 著『犯罪心理学への招待』サイエンス社 大渕健一 著『犯罪心理学』培風館 越智啓太 著『犯罪心理学』サイエンス社 藤岡淳子 編『犯罪・非行の心理学』有斐閣ブックス 細江達郎 著『犯罪心理学』ナツメ社 必要に応じて、資料等をコピーして配布する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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日常的に犯罪や非行に関する報道がされているので、興味関心を持って、犯罪者の動機や犯罪に至るメカニズムなどを考えてみること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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「犯罪心理基礎論」の単位を取得していること。また、心理的メカニズム等の用語が授業の中に出てくるので、受講を希望する者は、少なくとも教養程度の心理学の単位を取得していること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1~14回】 以下のテーマを順次取り上げ解説をしていく。 財産犯・粗暴犯・性犯・薬物犯・凶悪犯(殺人、放火、強盗)・交通犯・女性犯罪・高齢者による犯罪・累犯者・家庭内で起こる犯罪・ネット犯罪等の新しいタイプの犯罪・少年非行・拘禁の心理・犯罪被害者をめぐる状況 【第15回】 まとめ
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