Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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現代英語講読(精読) II 小山 郁夫
選択  2単位
【外国語】 12-1-1410-0225-19A

1. 授業の内容(Course Description)
 カーカップの書いた『ギリシャ神話』を読みます。
 物語は非常にやさしい英語で書かれています。けれども、私はこれほど美しい英語で書かれた文章を他に知りません。音楽でいえば、シューベルトの「即興曲集」に似ています。
 私がかつてイギリスで英会話学校に通っていたとき、フランス人のベルナールという40過ぎの銀行マンの友達がいました。そのベルナールから私は、ジーンズとTシャツですばらしいおしゃれができることを教えられましたーもっとも私はそれを実行できてはいませんが。カーカップの英語は、そんな、ギリシャの風景を思わせるような、簡潔で明快で本当に美しい英語です。皆さんはまず、その英語の美しさに酔いしれてください。
 次に来るのが、ギリシャ神話の世界です。ギリシャ文化の遺産といえば、ギリシャ哲学、ギリシャ悲劇、数学、などがありますが、ギリシャ神話も多くの人に知られているでしょう。しかし、その本当の深い意味は、私の観察しところでは、日本ではまだ充分には知られていません。私自身がそうでした。ギリシャ神話をもっと生き生きと、ある意味で「生々しく」体験してみたいのです。ギリシャ神話は、人間の魂(プシュケー)の成長にかかわっています。そこのところを、ギリシャ文化の全体を概観しながら、皆さんにお伝えしようと思います。
 最後に再び英語に戻ります。「英語」を1つの「ツール(道具)」と見なし、それをいかに効率よく、完璧に使いこなすのか、その方法を、専門的にしかしやさしく解説します。私は英語に関しては、「残念ながら」、あまり苦労した経験はありません。けれども、ドイツ語では、非常に苦労しています。皆さんの英語よりできないかもしれませんーこれはかなり謙遜していっているのです。その苦労を元に、皆さんに英語のツールとしての使い方をお伝えします。
 授業は、「ウサギのスピード」よりは、「カメのスピード」で進みますので、そのつもりで参加してください。
 秋学期は、テキストの後半を中心に読んでいきます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 春学期と同じ
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 最後の授業の小テスト
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 春学期と同じ
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 春学期と同じ
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 1.授業中の私語を控え、授業に集中してください。(これが最も大切です)
 2.遅刻はしないで、早めに着席すること。(これも同じくらい大切です)
 3.私が話しをしているときは、その前は横切らずほかの所を通ってください。(「赤い糸」が途切れてしまうから)
 4.第1回目の授業が最も大切ですから、第1回目の授業には必ず出席してください。
 5.授業には続けて出ること
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 テキストの音読と、英語の解説、および内容の解説(その1)
【第3回】
 テキストの音読と、英語の解説、および内容の解説(その2)
【第4回】
 テキストの音読と、英語の解説、および内容の解説(その3)
【第5回】
 テキストの音読と、英語の解説、および内容の解説(その4)
【第6回】
 テキストの音読と、英語の解説、および内容の解説(その5)
【第7回】
 中間予備テスト
【第8回】
 テキストの音読と、英語の解説、および内容の解説(その6)
【第9回】
 テキストの音読と、英語の解説、および内容の解説(その7)
【第10回】
 テキストの音読と、英語の解説、および内容の解説(その8)
【第11回】
 テキストの音読と、英語の解説、および内容の解説(その9)
【第12回】
 テキストの音読と、英語の解説、および内容の解説(その10)および復習
【第13回】
 テキストの音読と、英語の解説、および内容の解説(その11)および復習
【第14回】
 テキストの音読と、英語の解説、および内容の解説(その12)および復習
【第15回】
 まとめとやさしい小テスト