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平成24年度

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総合講義 I (社会人基礎力養成) 伊東 誠
選択  2単位
【法律】 12-1-1501-0057-15A

1. 授業の内容(Course Description)
親和力:△
協働力:◎
統率力:△
感情制御力:◎
自信創出力:◎
行動持続力:◎
課題発見力:○
計画立案力:◎
実践力:◎
創造力:○
 社会人になるにはまず「就活」を乗り切り「就勝」に結びつけなければならない。
 「就活」は大学生にとって通らなければならない一大関門だ。「就活」に向けて全力でチャレンジすることによって自分自身を大きく変えることができる。厳しい「就活」を乗り越えると顔つきも考え方、行動も大きく変わってくる。大学生から社会人への変身が始まるのだ。
 4月から始まる本格的な就職試験に挑むには具体的に何をしていけばいいのか、前期の授業では11項目にわたって「就活」のポイントを順次チェック。授業は「就活」の実践編としてリンクする。内定を確保するために個人として努力を重ね、履修者同士で切磋琢磨していく。
 企業が求める人材とは何か、求められる社会人とは何かを「就活」を通じて考えていく。
 毎回、自己アピールの手段として1分間スピーチのための200文字原稿を出題のテーマごとに書いていく。さらに実戦対策として「時事問題」「SPI2」を出題、解答、自己採点する。
 授業は「就活」対応をはかるため、履修者は40名までに限定する。2回目までの授業のレポートで選考し履修者を発表。授業は履修者による運営、参加型としてゼミナール方式を目指す。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 「就活」を通じて社会人としての必要な資質を考える。
 社会人としての基本的なマナー、ルール、常識を確認する。
 授業の参加者での問題提起、討議、実習、発表を行なう。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 毎回の授業で実施する、200文字の1分間スピーチレポートが出席カード扱い。レポートは毎回、添削、評価して返却。時事問題、SPI2の出題での自己採点、評価も加算していく。
 通常の授業を全体の60%として評価。期末テストで40%の評価。出席点も加味して総合評価。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『1分で大切なことを伝える技術』齋藤孝著 PHP新書
 『200字で伝える気のきいた1分間スピーチ』大塚範一監修、池田書店
 『就活の神さま』常見陽平著 WAVE出版
 『若者はなぜ「就職」できなくなったのか?』児美川孝一郎著 日本図書センター
 『面接ではウソをつけ』菊池智明著 星海社新書
 『就職氷河期に勝つ!』週刊東洋経済 臨時増刊
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 SPI2の問題集を入手して、毎日少しずつ徹底的に問題に取り組むこと。
 新聞をまとめて読んで時事問題、社会常識に強くなること。
 「今の自分は過去の自分の結果である」を肝に銘じること。
 たとえ少しずつでも問題に取り組むことが大切。
 「継続は力なり」で「就活」の自信に繋がる。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 「就活」は社会人になるための出発点。内定の確保がすべてではない。
 キャリアデザインは定年まで40年をどう生きていくかを考えること。
 内定はそのスタートラインに立つこと。
 授業は社会人と同じで時間通りに始める。遅延証明書が無い限り遅刻は不可。
 TA(ティーチングアシスタント)制度を導入。3~4名を希望者から指名。
 授業の運営をサポートし、各テーマの進行を協力し合って推進。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 授業の進め方。毎回、1分間スピーチ用200字レポートを書く。SPI2と時事問題を出題。
 自分流の就活の進め方についてレポートを提出。「就活ノート」を用意する。
【第2回】
 業界研究、企業研究。自分の目指すべき進路を固める。内定確保のための第一歩を踏み出す。
 どんな仕事をしたいのか。どんな企業で働きたいのかのレポートを提出。履修制限40人以内に選考。
【第3回】
 OBOG訪問がなぜ必要か。企業で働く社会人に特別ゲストとして授業への参加を要請。
 社会人にとって必要なマナー、ルール、常識を知る。 
【第4回】
 自己アピールの大切さ。自己分析と他己分析。自分のことは自分が一番理解できていない。
 1分間スピーチの実践トレーニング。自分を知ることで自信に繋がる。
【第5回】
 「履歴書」の書き方。自分の名前を力強くしっかりと書く。ハンコ社会。ハンコは正確にまっすぐ捺す。
 いかに読みやすく書くか。たった1枚書くのに1時間以上かける。トレース台の活用。
【第6回】
 「ES(エントリーシート)」の書き方。企業が求めるESの作り方。どれだけアイデアを盛り込めるか。
 企業にとって必要な社会人としてのメッセージを込める。クリエイティブなプレゼンテーションを。
【第7回】
 SPI2への挑戦。テストセンターの受け方。言語・非言語能力検査、性格適性検査へのチャレンジ方法。
 日本を代表するトップ企業の採用は能力・適性検査を通過しないと次に進めない。
【第8回】
 時事問題、常識問題に強くなる。新聞を読むことが「就活」に繋がる。社会人としての常識を知る。
 新聞で社会の動きを確認、漢字に強くなる、分かりやすい文章の書き方を理解する。
【第9回】
 集団面接。第一印象ですべてが決まる。服装、身だしなみ。あいさつが大事。第一声で決まる。
 元気さ、明るさ、若者らしさをどれだけアピールできるか。
【第10回】
 個人面接。質問する側にあるのは1枚の「履歴書」だけ。面接は会話のキャッチボール。
 企業のことをどれだけ理解して勉強しているか。社会人として志望動機をきちんと語れるか。
【第11回】
 GD(グループディスカッション)。GDは面接と同じ。会議でのチームワーク、リーダーシップを確認。
 決められたメンバーで出題されたテーマについて、どれだけの討議ができるか。GDにチャレンジ。
【第12回】
 GW(グループワーク)。限られたメンバーでの共同作業。与えられたテーマに意欲的に挑めるか。
 社会人候補生として企業が求める人材か否か。GWを実際に体験してみる。
【第13回】
 夏休みの過ごし方。就活を終えた人は大学最後の夏休みの過ごし方をPDCA方式で検討。
 就活継続中の人は中小企業、ベンチャー企業に挑戦。あと半年の過ごし方をPDCA方式で検討。
【第14回】
 大学時代にやっておくべきこと。社会人になるまでに大学時代にするべきことは何かを考える。
 チーム別にGDで討議、検討を重ねる。チーム別にまとまった内容を発表、評価する。
【第15回】
 「就活」に最も必要なことは。前期でのテーマは社会人になるための第一歩を踏み出すこと。
 内定まで確保した過程を振り返り「就活」にとって最も必要なことのまとめをする。
 各回のテーマは変更になる場合もあります。