Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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スポーツと健康 II 殖田 友子
選択  2単位
【スポーツ医療】 12-1-3074-1561-10A

1. 授業の内容(Course Description)
 もはや「スポーツ=体育」ではない。スポーツを「する」人は多くはないかもしれないが、スポーツを(テレビや新聞で)「みる」人、(そのネタを)「語る」人、(ファンとして)「応援する」人まで含めれば、ほとんどの人がスポーツを日常生活に取り入れていることだろう。スポーツ選手は、見えないところで自分の限界まで努力をするし、ここ一番の集中力もものすごい。そんな姿が見る人の感動を呼ぶ。スポーツ人気の源は、ここにあるのだろう。
 その一方で、運動不足の問題も深刻である。メタボリックシンドローム対策が声高に叫ばれている現在、健康のためにどう身体を動かすべきかの解明が進み、“動きたがらない人をどう動かすか”が国全体の課題となりつつある。
 このような状況下で開講された本科目の目的は、社会人になる直前の今のうちに自身の問題として「スポーツと健康」を捉え、生涯にわたるスポーツや運動とのつきあい方を決めてもらうことである。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 授業中に積極的に考えることで、スポーツ選手の生き方考え方を自分に取り込み、国家的健康問題にも興味を持つことができるようになる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業中の演習シート 30%、受講マナー 20%、試験 30%、やる気 20%
 出席だけでは意味がない。授業中に考えて記述してもらう演習シートの積み重ねを重視する。受講マナーの悪い人や手を抜きたい人には向かない。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 23年度後期は教科書3・2を併用するので、2冊とも購入すること。参考書は図書館の指定書コーナーにそれぞれ複数冊ある。
 教科書3:現在編集中 前期講義中に指示する予定
 教科書2:『アスリートの夢 ~26人のアスリート×きむ(DVDつき)』いろは出版 2009
 参考書1:『教養としてのスポーツ心理学』徳永幹雄編 大修館書店
 参考書2:『学校、職場、地域におけるストレスマネジメント実践マニュアル』北大路書房 2005
 参考書3:『トップアスリートの声』アフロスポーツ・中川和彦編 二見書房
 参考書4:『メタボリックシンドロームリスク管理のための健診・保健指導ガイドライン』南山堂 2008
 参考書5:『夢をかなえるサッカーノート』中村俊輔著 文藝春秋 2009
 参考書6:『現代スポーツ評論16 フェアプレイスピリットは死んだ』創文企画 2007
 参考書7:日経Kids+『運動が得意になる!魔法の本』DVDつき 2
 参考資料:図書館の指定書コーナーに置いたストレッチ・マッサージのテキスト数点
 参考資料:図書館の指定コーナーに置いたスポーツDVD数点
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 23年度後期は教科書3と2を併用する予定。通年使用の教科書2付属のDVDは重要なので、自宅か図書館で繰り返し見ていくこと。参考書は図書館2階の指定書棚にそれぞれ複数冊あるので、興味ある1点を選び、教科書2およびその資料からの引用を用いて、自分の考えを作文にまとめていくこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 大学での勉強は、高校までと異なり、知識を教わるという受動的なものではなく、自ら積極的に取りに行くものである。テキストを読んで理解するだけなら独学で十分なところを、じかに教授するのだから、視聴覚教材や演習実習形式を取り入れて理解を深めてもらう予定である。そのため、通常の講義以上に、私語は授業進行の妨害になるので、講義参加時の私語を厳禁とする。サッカー同様、警告にイエローカードを使用する。累積やレッドもあるので、要注意である。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
 以下に示すのは、23年度前期開講時点での予定。時事問題を多く取り入れるため、変更が多い。
【第1回】
 (シラバス内容告知と受講理由調査①)
 前期の復習と後期の内容の展望
【第2回】
 (受講理由調査②と受講者数調整)
 緊張・テンションのコントロール/事例から学ぶ
【第3回】
 うつ病とストレスマネジメント/ストレスとコーピング※教育の実際
【第4回】
 オーバートレーニングとバーンアウト/太田雄貴選手(フェンシング)から学ぶ
【第5回】
 スポーツ外傷/障害と競技復帰/鶴見虹子選手(器械体操) 大畑大介選手(ラグビー)から学ぶ
【第6回】
 競技選手のスポーツ栄養学/駅伝選手の試合前調整や高所トレーニング法※
【第7回】
 健康増進のスポーツ栄養学/厚生労働副大臣のダイエット事例※から学ぶ
【第8回】
 スポーツ“自分流”/有馬選手(アメフト) 山田いずみ選手(スキージャンプ)に学ぶ
【第9回】
 勝利への執念 頂点への道/他大学チアリーディング事例※から学ぶ
【第10回】
 技術・戦術・戦略/帝京大学強化部の事例※から学ぶ
【第11回】
 子どもの体力低下と高齢者の骨折対策/有資格者の活用(外部指導者や健康運動指導士への期待)
【第12回】
 みんなのスポーツ/国枝慎吾選手(車いすテニス)、車いすバスケットなど
【第13回】
 生涯スポーツ社会の実現へ向けて/佐古賢一選手(バスケット)ほかに学ぶ
【第14回】
 スポーツビジネスと健康産業のこれまで・これから
【第15回】
 まとめと重要項目の確認
 ※は参考書や映像を講義で紹介 無印の選手については教科書2付属DVDにあるので、学習しておくこと。