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授業の内容(Course Description) |
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英語という言語が、どのような道筋を経て現在のような形をとるに至ったかを、歴史上の出来事と関連付けながら概説します。何百年も前の英語も登場しますが、日本語の古文・漢文を学んだように、英語の古典を読めるようにすることが目的ではありません。英語という言語の歴史的発達を眺めることで、『言語は変化し続ける』という性質を、実感してもらえればと思います。 また、ただ講義をきいて、「へえ~、そうなんだ」といった感想で終わらせないため、毎回、講義の内容に関連した英文を読んでいきます。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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言語学の知見を、効率的な英語学習に役立てることをめざします。例えば、「英語の綴りと発音がこんなにもずれている」理由が分かれば、案外規則的な対応が見えてくるかもしれません。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席30%、期末試験70%で評価します。試験は、ノート・参考書・配布プリント・辞書などすべて持ち込み可です。もしも、授業が難しくて試験ができるか不安だという場合には、試験前にレポート課題を与えます。試験当日に課題を提出すれば、試験での不足分を補うことができます。ただし、このレポートは、「授業に真面目に出席してたけどよく分からなかった」人に、授業内容の復習をかねて出す課題であり、「授業に出なくても、レポートを出せば単位が取れる」という意味ではありませんので、誤解しないで下さい。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは使わず、必要に応じてプリントを配布します。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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教科書がないため予習は不要ですが、その分復習が必要です。できるだけその日のうちに、授業でとったノートをよく読み返しておきましょう。理解が不十分な状態で時間が経過すると、ほとんど忘れてしまい、試験前に見ても思い出せません。人間の脳はそのようにできています。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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この授業は、オープン科目として様々な学科の人が受講できます。外国語学部の科目ほど専門的な内容ではありませんが、ある程度の英語力はどうしても必要なので、少なくとも「英語が好き」な学生さんの受講を希望します。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 国際語としての英語 【第2回】 英語のルーツ(1)…印欧祖語 【第3回】 英語のルーツ(2)…ゲルマン人の侵入 【第4回】 古英語期(1)…基本語彙とケルト人・ローマ人の影響 【第5回】 古英語期(2)…ヴァイキングの襲来 【第6回】 中英語期(1)…ノルマン人による征服 【第7回】 中英語期(2)…チョーサーの時代 【第8回】 近代英語期(1)…印刷技術とルネサンス 【第9回】 近代英語期(2)…大母音推移 【第10回】 近代英語期(3)…本格的な辞典・文法書の登場 【第11回】 現代英語期…自由民権運動 【第12回】 米語と英語…語彙・発音・文法などの相違点 【第13回】 オーストラリア・ニュージーランドの英語 【第14回】 その他、様々な国の英語…アジア・アフリカの旧植民地 【第15回】 まとめ・期末試験
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