Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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演劇とコミュニケーション I 田野 邦彦
選択  2単位
【現代ビジ】 12-2-2110-1975-05A

1. 授業の内容(Course Description)
 学校教育のみならず、企業内、地域間における「コミュニケーション力」の育成が求められている現在、演劇を中心とする舞台芸術の知見が大変注目されています。近年は全国の小中高の授業の中に演劇が積極的に実施されたり、大手企業の新人採用試験に演劇的な要素が取り入れられるなど、演劇はこれまで以上に、社会に密接した活動として認知されつつあるのです。
 本講座では、座学をほとんど行わず、ワークショップ型の授業を展開します。そして最終的には実際に参加者全員で演劇作品をつくり、観客の前で発表するというプロセスを体験してもらいます。実践的な過程を経験することにより、演劇が含んでいる社会性を実感し、これからの社会生活に必要な「コミュニケーション力」を養っていくきっかけになればと思います。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 演劇を通じて身につく可能性のあるいくつかの要素【表現力/発想力/実行力/判断力/リーダーシップ/モチベーションアップ/団体行動力/団体運営/居場所作りetc.】を客観的に理解し、これから社会生活において自らに必要だと感じるものを獲得する努力をすること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席及び授業に取り組む姿勢を最重要視して評価をします。また、課題やレポートの提出、その内容も評価に加味されます。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:平田オリザ『演劇入門』講談社現代新書
 その他、必要に応じて資料を配布します。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 適宜指示します。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 本講座は、ワークショップ形式で実施されます。実際に身体を動かしたりすることがありますので、毎回動きやすい格好で参加してください。女性はハイヒールやスカートをなるべく避けてください。
 成績評価にも関連しますが、特に作品制作を行うこの講座の性質上、“社会性”そのものが問われると考えてください。遅刻・欠席等のガイドラインは最初の授業にて伝えますが、理由なき欠席・遅刻はほかの参加者に多大な迷惑となります。また授業中の態度や姿勢にこそ個々の“社会性”は表れます。演劇とは本質的に社会性の極めて高い活動ですので(このことは後に授業の中でも触れます)、この点については妥協がないものと考えてください。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 授業全体のガイダンス/感覚を広げる簡単なワークショップ
【第2回】
 コミュニケーションを促進するワークショップ①
【第3回】
 コミュニケーションを促進するワークショップ②
【第4回】
 対話① ワークショップとはそもそも何なのか
【第5回】
 目的別ワークショップ①
【第6回】
 ワークショップのプログラムを自分たちで考えてみる①
【第7回】
 ワークショップのプログラムを自分たちで考えてみる②
【第8回】
 対話② コミュニケーションとは何か
【第9回】
 対話③ 演劇とは何か
【第10回】
 演劇ワークショップ①
【第11回】
 演劇ワークショップ②
【第12回】
 演劇ワークショップ③
【第13回】
 対話④ 最終ワークショップの内容作成
【第14回】
 最終ワークショップの発表
【第15回】
 ふりかえりとまとめ/後期に向けて