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授業の内容(Course Description) |
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これからの教員には、特に地球的視野に立って行動するための資質能力が求められている。国際化、情報化、地球環境問題など人類に共通するテーマや少子・高齢化と福祉など、我が国の社会全体にかかわるテーマについて、理解を深めて視野を広げるとともに、これらの諸課題について探究する児童生徒を適切に指導援助できる力をつけることを目指す。そのため、いずれかの課題について研究計画を立てて、調査や情報収集を行い、レポートを作成し、発表する。さらに、児童生徒の課題解決への取り組みの事例を分析し、指導援助の在り方を探る。 平成14年度からの教育課程に導入された「総合的な学習の時間」に対応するために新設された科目である。授業の目的に即して、自分が研究したい課題を持つことが大切である。そして課題解決のために、必要な情報を収集する多様な方法、収集した情報を活用する方法、得られた結果を効果的に表現する方法などを体得することが期待される。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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○同じ問題意識・課題意識を持つ者同士でグループを編成し、設定した課題を分担・協力して追求する。 ○課題解決に必要な情報の収集と分析、検討とまとめ、発表という一連の探究過程を踏まえ、グループで協力しながら発表できる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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○授業への参加(出席、授業中の活動状況、課題への取り組み等)45% (欠席は3分の1以下のこと) ○研究成果-研究内容、研究方法、研究発表、研究レポートなど 55% ① 研究テーマの設定、情報収集、討議、分析とまとめ、発表の内容に関すること ② 授業への参加と取り組み状況
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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○テキストは特に使用しない。 ○必要に応じてレジュメや資料を配布したり、適宜参考文献を紹介したりする。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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① 授業時間以外に、研究テーマに関する調査・研究が必要となる。 ② 分かりやすく工夫した発表を行うために日頃から発表方法を検討しておく。 ③ PCを用いたプレゼンテーションの方法を身につけておく。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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○日本だけではなく世界の国々のできごとにも注目して研究テーマを設定して欲しい。 ○グループごとの研究になるために積極的に情報収集を行い討議に参加して欲しい。 ○授業時間を厳守する。(遅刻をしない。無断退出をしない。) ○授業規律を保持する。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション 1 「総合的な学習」と教員に求められる資質 【第2回】 2 「総合的な学習」についての理解と研究課題の検討 「総合的な学習」における課題や学習活動についての理解を深め、研究課題を探る。 【第3回】 2 課題についての探索と課題①~③の選定 ブレインストーミング、KJ法なども取り入れる。 【第4回】 3 課題Aについての研究調査(1) 調査活動、情報収集、情報交換 【第5回】 3 課題Aについての研究調査(2) 調査活動 、情報収集、情報交換 【第6回】 3 課題Aについての研究調査(3) 調査結果の報告と研究協議 【第7回】 4 課題Bについての研究調査(1) 調査活動 、情報収集、情報交換 【第8回】 4 課題Bについての研究調査(2) 調査活動、情報収集、情報交換 【第9回】 4 課題Bについての研究調査(3) 調査結果の報告と研究協議 【第10回】 5 課題Cについての研究調査(1) 調査活動、情報収集、情報交換 【第11回】 5 課題Cについての研究調査(2) 調査活動、情報収集、情報交換 【第12回】 5 課題Cについての研究調査(3) 調査結果の報告と研究協議 【第13回】 6 学校における学習活動計画の立案(1) 研究した課題を学習対象とする活動計画案を作成する。 【第14回】 6 学校における学習活動計画の立案(2) 研究した課題を学習対象とする活動計画案を作成する。 【第15回】 6 学校における学習活動計画の立案(3) 立案した学習活動計画の発表と相互評価
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