Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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企業経営分析特講 I 長谷川 洋三
選択  2単位
【経営学専攻】 12-1-1120-1596-29

1. 授業の内容(Course Description)

新興国の台頭などで激変する世界の産業地図。その中でグローバル競争時代を生き抜く企業の経営力とは何か。企業のケーススタディを通じてグローバル時代に生き残る企業の基本戦略を分析し、勝ち残る企業の特徴と共通性を実証研究する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
経営学修士を目指す学生に必要な基本知識を習得させる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)

受講生の自主的な研究姿勢を評価し、研究レポートを基本に評価する。基本的な英語力は必須
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
「グロービスMBAマネジメント・ブック」(ダイヤモンド社)
「グロービスMBA経営戦略」(ダイヤモンド社)
「グロービスマーケティング」(ダイヤモンド社)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
日本経済新聞、日経ビジネスを読む。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
企業経営を取り巻く環境の変化は早いので、テレビや新聞の報道にも関心を持ってください。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
(シラバス)
1. 世界企業ランキングと日本企業。
・Fortune Global Ranking2010・2000
・なぜ日本は世界の端役になったのか。
・輸出中心戦略の見直しとグローバル企業へのシフト 
2. 日本企業の浮沈に見る産業構造の変化。
・利益ランキングの変化
・銀行、製造業中心からネット、サービス業混在へ
3. 日本の強みと弱みは何か。
・強みとしての技術力(世界最速スーパーコン、世界特許数、世界シェアNo.1.)
・弱みとしての主力業種(電機、自動車)の優位性の低下
(電機)のコモディティ化、(自動車)の低価格化
4. 全社戦略を支える3要素
・ドメイン(事業を展開する領域)
・コア・コンピタンス(企業の中核的な力)
・資源配分(経営資源の全体的な最適化
5.事業ポートフォリオと事業ライフサイクル
  ・事業ポートフォリオの3要素(事業の魅力度、競争上の優位性、事業間のシナジー)
  ・事業ライフサイクル(導入期、成長期、成熟期、衰退期)
  ・ポートフォリオ・マトリクス(ボスコンのプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントppm、GEのビジネス・スクリーン)
6.競争優位を築くための基本戦略
(マイケルポーターの競争優位の戦略)
・コストで優位に立つコスト・リーダーシップ戦略
・コスト以外で差別化する差別化戦略
・特定領域に特化する集中戦略
7.エクセレントカンパニーとは何か。
8.経営学とピ-タードラッカーの世界
9.マッキンゼースクール
10.未来志向の企業
  ・東レ(多角化と繊維からの構造転換)
  ・三菱ケミカル(快適経営)
  ・コマツ(ダントツ戦略と新興国市場開拓)
11.危機に強い「危機耐性企業」と危機をバネに伸びる「危機進化企業」
の研究
  ・日東電工
  ・キーエンス
  ・スズキ 
・ユニ・チャーム
・日本電産
・島精機 
・大和ハウス工業 
12.知恵を使う会社研究
  ・キャラクター大手サンリオの版権ビジネス
  ・鎌倉シャツのこだわり商法
  ・コメリのホームセンター
13.新市場を開くサービス企業
  ・JPホールディングス(保育所・学童クラブ運営)
  ・ワタミ(介護ビジネス)
  ・あさひ(自転車販売)
  ・公文研究会(教育)
14.時流に乗るネット企業
  ・楽天
  ・グリー
  ・DeNA
15.グローバル時代を生き抜くM&A
 ・円高と最近のM&A
 ・M&Aの成功例と落とし穴
 ・国際アライアンス事例研究
ルノー・日産、レノボ・IBM、レノボ・NEC
  ブリジストン・ファイアストーン