1. |
授業の内容(Course Description) |
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新興国の台頭などで激変する世界の産業地図。その中でグローバル競争時代を生き抜く企業の経営力とは何か。企業のケーススタディを通じてグローバル時代に生き残る企業の基本戦略を分析し、勝ち残る企業の特徴と共通性を実証研究する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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経営学修士を目指す学生に必要な基本知識を習得させる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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受講生の自主的な研究姿勢を評価し、研究レポートを基本に評価する。基本的な英語力は必須
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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「グロービスMBAマネジメント・ブック」(ダイヤモンド社) 「グロービスMBA経営戦略」(ダイヤモンド社) 「グロービスマーケティング」(ダイヤモンド社)
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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日本経済新聞、日経ビジネスを読む。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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企業経営を取り巻く環境の変化は早いので、テレビや新聞の報道にも関心を持ってください。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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(シラバス) 1. 世界企業ランキングと日本企業。 ・Fortune Global Ranking2010・2000 ・なぜ日本は世界の端役になったのか。 ・輸出中心戦略の見直しとグローバル企業へのシフト 2. 日本企業の浮沈に見る産業構造の変化。 ・利益ランキングの変化 ・銀行、製造業中心からネット、サービス業混在へ 3. 日本の強みと弱みは何か。 ・強みとしての技術力(世界最速スーパーコン、世界特許数、世界シェアNo.1.) ・弱みとしての主力業種(電機、自動車)の優位性の低下 (電機)のコモディティ化、(自動車)の低価格化 4. 全社戦略を支える3要素 ・ドメイン(事業を展開する領域) ・コア・コンピタンス(企業の中核的な力) ・資源配分(経営資源の全体的な最適化 5.事業ポートフォリオと事業ライフサイクル ・事業ポートフォリオの3要素(事業の魅力度、競争上の優位性、事業間のシナジー) ・事業ライフサイクル(導入期、成長期、成熟期、衰退期) ・ポートフォリオ・マトリクス(ボスコンのプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントppm、GEのビジネス・スクリーン) 6.競争優位を築くための基本戦略 (マイケルポーターの競争優位の戦略) ・コストで優位に立つコスト・リーダーシップ戦略 ・コスト以外で差別化する差別化戦略 ・特定領域に特化する集中戦略 7.エクセレントカンパニーとは何か。 8.経営学とピ-タードラッカーの世界 9.マッキンゼースクール 10.未来志向の企業 ・東レ(多角化と繊維からの構造転換) ・三菱ケミカル(快適経営) ・コマツ(ダントツ戦略と新興国市場開拓) 11.危機に強い「危機耐性企業」と危機をバネに伸びる「危機進化企業」 の研究 ・日東電工 ・キーエンス ・スズキ ・ユニ・チャーム ・日本電産 ・島精機 ・大和ハウス工業 12.知恵を使う会社研究 ・キャラクター大手サンリオの版権ビジネス ・鎌倉シャツのこだわり商法 ・コメリのホームセンター 13.新市場を開くサービス企業 ・JPホールディングス(保育所・学童クラブ運営) ・ワタミ(介護ビジネス) ・あさひ(自転車販売) ・公文研究会(教育) 14.時流に乗るネット企業 ・楽天 ・グリー ・DeNA 15.グローバル時代を生き抜くM&A ・円高と最近のM&A ・M&Aの成功例と落とし穴 ・国際アライアンス事例研究 ルノー・日産、レノボ・IBM、レノボ・NEC ブリジストン・ファイアストーン
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