Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
税法A
(税法)
藤中 敏弘
選択  2単位
【法律】 12-1-1210-3289-03

1. 授業の内容(Course Description)
皆さんが抱く税法のイメージはどのようなものでしょう。「何か計算が面倒くさそう」、あるいは「自分には関わり合いの無いもの」「国民いじめの法律」等どうもマイナーなイメージが先行しているのではないかと思います。
 しかし、税法は各種の資格試験(例えば司法試験、公認会計士試験等)の試験科目であったり、企業経営、相続、資産運用等の重要な要素となる法律で、我々はけして税から逃れることのできない生活をしているのです。
 そこで、本講義は税法の基礎理論を教授し、法律学を専攻する者が最低限必要とされる税法の素養を修得することをめざします。
 なお、「税法A」は租税手続法(租税行政法)を中心に講義をすすめます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 税法は単なる税金計算の規定ではありません。他の法律科目と同様、租税法規の解釈方法、解釈技術を身に付けることが肝要です。
 税法におけるリーガルマインドを身に付けることを目標とします。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 定期試験により評価する。ただし、受講者の講義に対する取り組み状況(出席、講義での発言、レポート等)により成績を加味する場合もある。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 特に指定しない。最初の講義において紹介する。
 毎回の講義において、レジュメを交付する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 民法、商法、行政法の基礎知識を習得しておくこと。
 講義で得た知識等は必ず基本書等で確認し、その定着を図ること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 税法は財政、金融、社会保障等と密接な関連を持っているので、常に社会の動静を把握するよう努めること。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
第1回 オリエンテーション
第2回 租税論(租税の意義、根拠、目的、租税原則等)
第3回 租税論(租税に関する術語―税源、課税物件、課税標準、租税主体、担税者、税率等)
第4回 租税体系(租税制度の変遷、シャウプ勧告、租税の分類、タックスミックス等)
第5回 租税法体系(租税法律主義、租税公平主義)
第6回 租税法体系(租税法の法源)
第7回 租税法体系(租税法の解釈)
第8回 租税手続法(納税義務の成立・消滅、租税確定手続)
第9回 租税手続法(租税徴収手続)
第10回 租税手続法(税務調査論、不服審査手続、租税訴訟手続)
第11回 国税犯則取締法(国税査察制度)・租税処罰法
第12回 個別税法基礎(所得税基礎理論)
第13回 個別税法基礎(法人税基礎理論)
第14回 個別税法基礎(消費税基礎理論)
第15回 予備日(試験・まとめ講義等)