1. |
授業の内容(Course Description) |
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本講義は、犯罪学と呼ばれる学問領域のうち、犯罪の対策を論じる部分を扱う。犯罪学とは、犯罪の実態の把握と原因の究明、犯罪の対策の全てを対象とする場合もある(広義の犯罪学ないし刑事学)。他方で、刑事政策とは、犯罪予防ないし犯罪処理のための諸政策を意味する。広義の犯罪学の全てが「刑事政策」の名の下に講じられる場合もあるが、本講義では、その一部を扱う。 講義では、刑罰ないし犯罪者処遇の実態と課題について、順に論じていく。 なお、「刑事政策」を論じる前提となる犯罪の実態については、「犯罪学」で扱う。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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わが国における犯罪対策の実態と課題についての的確な理解を到達目標とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験の結果により評価する。出席回数については、加点要素として考慮する場合がある。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストとして、守山正=安部哲夫編『ビギナーズ刑事政策 第2版]』(成文堂、2011年)を指定するが、他の教科書類を使用することを妨げない。 また、最新の六法を持参すること。 参考文献については、初回の講義で紹介する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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シラバスを参照し、また実際の講義の進度を確認した上で、教科書の該当箇所をよく読んでおくこと。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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その場にいるだけの者は、講義に出席する意味がない。私語をする者は、講義に出席する資格がない。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 刑事政策概説 【第2回】 刑事政策の歴史 【第3回】 刑事政策の動向 【第4回】 犯罪予防 【第5回】 刑事制裁 【第6回】 刑事司法・少年司法機関の役割 【第7回】 犯罪被害者の支援と法的地位 【第8回】 死刑 【第9回】 自由刑 【第10回】 財産刑 【第11回】 保安処分 【第12回】 犯罪者の処遇 【第13回】 施設内処遇 【第14回】 社会内処遇 【第15回】 まとめ
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