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授業の内容(Course Description) |
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本講義は、刑法各論と呼ばれる学問領域のうち、個人法益に対する罪に分類される犯罪で刑法各論Aにおいて扱わなかった部分、社会法益に対する罪及び国家法益に対する罪に分類される犯罪を扱う。刑法は、犯罪と刑罰に関する基本事項を定めた法律であるが、主として、その第二編「罪」に定められた諸犯罪について論じるのが、刑法各論である。つまり、個別の犯罪の成立要件とその効果について理解することを目的としている。 講義では、刑法の規定する諸犯罪のうち、重要犯罪を選んで論じていく。 なお、個人法益に対する罪の残りの部分については、「刑法各論A」で扱う。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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刑法各論の基礎知識の修得と、刑法理論の理解を通じた論理的思考方法とバランス感覚の養成を到達目標とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験の結果により評価する。出席回数については、加点要素として考慮する場合がある。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストとして、岡野光雄『刑法要説各論[第5版]』(成文堂、2009年)を指定するが、他の教科書類を使用することを妨げない。 また、最新の六法を持参すること。 参考文献については、初回の講義で紹介する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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シラバスを参照し、また実際の講義の進度を確認した上で、教科書の該当箇所をよく読んでおくこと。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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その場にいるだけの者は、講義に出席する意味がない。私語をする者は、講義に出席する資格がない。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 詐欺の罪、恐喝の罪 【第2回】 横領の罪 【第3回】 背任の罪 【第4回】 盗品等に関する罪 【第5回】 毀棄および隠匿の罪 【第6回】 放火および失火の罪 【第7回】 往来を妨害する罪 【第8回】 文書偽造の罪 【第9回】 その他の偽造の罪 【第10回】 風俗に対する罪 【第11回】 公務の執行を妨害する罪 【第12回】 犯人蔵匿および証拠隠滅の罪 【第13回】 偽証の罪、虚偽告訴の罪 【第14回】 職権濫用の罪、賄賂の罪 【第15回】 まとめ
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