Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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スポーツ経営学 石井 十郎
必修  2単位
【スポーツ医療】 12-1-3074-3299-01

1. 授業の内容(Course Description)
学校体育経営は「学校の教職員による経営組織が、児童・生徒の運動行動の成立・維持・発展を目指して体育の授業や体育的行事、運動部活動などを合理的・効率的に営むこ と」であり、その目的は「児童・生徒のスポーツ行動を成立させ、さらに維持・発展させることにより、児童・生徒の豊かなスポーツ生活を実現すること」にある。体育・スポーツ事業を営む過程において、個人の経験や思いつきだけに頼っていると、資源(ヒト、モ ノ、カネ、情報)の無駄を起こすことになる。このような無駄を防ぎ、体育・スポーツ事業を合理的・効率的に進めるための働きがマネジメント(経営管理)の機能である。経営 は公共・民間、営利・非営利を問わず、あらゆる組織体の活動に共通にみられる営みであり、地域や行政、商業スポーツ施設にも見ることができる。この授業では、学校体育、地域スポーツ、民間商業スポーツ施設、スポーツ行政等の様々な領域において、体育・スポーツの経営管理を進めていくうえでの理論と実践を学んでいくこととする。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
体育・スポーツ経営の目的・特質を理解し、体育・スポーツの普及・振興の実践現場で活用できるように、その基礎理論と実践的な方法論を修得することにある。具体的には、体育・スポーツ事業についての理解、運動者行動ならびに運動生活についての理解、体育・スポーツ経営の構造的に理解、目的の達成に向けた「組織的な営み」に必要な計画論・組織論・マネジメントサイクル等についての理解、各種体育・スポーツ領域における経営課題の理解と体育・スポーツの普及振興のための方法論についての理解にある。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
「期末試験またはレポート」、「出席と授業への参加度」などをもって評価する。
受講生は、毎回の授業終了時に、「リアクション・ペーパー」を提出する。リアクション・ペーパーには、授業で提示された課題や授業への質問・意見を記入する。このリアクション・ペーパーの内容は「授業への参加度」として評価される。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
【参考図書】
参考図書は随時紹介するが、スポーツ経営の入門として以下の文献を薦める。
・八代勉編著『体育スポーツ経営学講義』、大修館書店
・片山孝重・木村和彦・浪越一喜編著『現代スポーツ経営論』、アイオーエム
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
次回の授業テーマについて、文献・インターネット等を駆使して情報収集しておくこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
これまでの体育やスポーツでの経験を基に、それらを生み出す経営への疑問や関心を持ち、参加することをお願いしたい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
オリエンテーション
【第2回】
スポーツ振興の意義、体育・スポーツ経営の意義
【第3回】
スポーツ生活と体育・スポーツ事業
【第4回】
体育スポーツ経営の全体像
【第5回】
エリア・サービス
【第6回】
プログラム・サービス
【第7回】
クラブ・サービス
【第8回】
体育・スポーツ事業におけるマーケティング
【第9回】
経営資源①
【第10回】
経営資源②
【第11回】
体育・スポーツ経営体
【第12回】
総合型地域スポーツクラブの経営
【第13回】
商業スポーツ施設の経営
【第14回】
まとめ
【第15回】
試験