1. |
授業の内容(Course Description) |
|
「国際政治経済学」は大変難しい学問ではないかという先入観があります。しかし、簡単に言えば、「国際舞台」での「経済」と「政治」の相互作用を研究する学問です。ここで経済は「市場」という言葉に、また政治は「国家」という言葉に置き換えることができます。すなわち、国際関係において市場と国家の関係性を考えるものと言えます。 本講義では、比較的に新しい学問である「国際政治経済学」について、市場と国家の関係性から現れる安全保障、経済、人権、環境、開発援助、移民など様々な事象について、政治学的分析手法の基礎を紹介しながら国際社会に対する考え方を学んで行きます。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
国際社会の政治や経済の現象から安全保障、経済、人権、環境、国際体制などのあり方に関する問題を分析し、国際社会に対する総合的理解を高めることを目標とします。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
平常点(30%)出席と講義への主体的参加を評価します。 期中課題レポート(20%) 期末レポート(50%)
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
野林健外著『国際政治経済学・入門 第3版』、有斐閣(2007) 参考資料:適宜配布。
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
・指定したテキストと配布した参考資料を読んでおくこと。 ・授業時に示す課題について解答レポートを作成すること。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
この授業は、講義形式を中心としますが、受講者の主体的な参加を重視します。この授業で出る国際政治経済の諸問題について、質問や議論に積極的に取り組んでください。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 イントロダクション: 政治と経済の論理 【第2回】 国際政治経済の見方 【第3回】 力の構造と国際経済体制 【第4回】 冷戦とブレトンウッズ体制 【第5回】 安全保障と経済 【第6回】 保護貿易をめぐる政治と経済 【第7回】 金融グローバル化の構図 【第8回】 科学技術と現代国際関係 【第9回】 移民をめぐる政治と経済 【第10回】 経済発展と人権,民主化 【第11回】 地球環境をめぐる政治経済 【第12回】 グローバル・レベルの国際秩序の模索 【第13回】 リージョナル・レベルの国際秩序の模索 【第14回】 ナショナル・レベルからの国際秩序の模索 【第15回】 講義のまとめ
|