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授業の内容(Course Description) |
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「国際政治経済学」は大変難しい学問ではないかという先入観があります。しかし、簡単に言えば、「国際舞台」での「経済」と「政治」の相互作用を研究する学問です。ここで経済は「市場」という言葉に、また政治は「国家」という言葉に置き換えることができます。すなわち、国際関係において市場と国家の関係性を考えるものと言えます。 本講義では、「国際政治経済学I」で学んだ市場と国家の国際関係性に関する基礎概念をベースに、国際関係で行われる様々な事象についてその具体的な事情とそれに関する分析手法を紹介しながら国際関係に対する考え方を学んで行きます。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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国際社会の政治や経済の現象から安全保障、経済、人権、環境、国際体制などのあり方に関する問題を分析し、国際社会に対する総合的理解を高めることを目的とします。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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平常点(30%)出席と講義への主体的参加を評価します。 期中課題レポート(20%) 期末レポート(50%)
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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田所昌幸著『国際政治経済学』、名古屋大学出版会(2008) 参考資料:適宜配布。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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・指定したテキストと配布した参考資料を読んでおくこと。 ・授業時に示す課題について解答レポートを作成すること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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この授業は、講義形式を中心としますが、受講者の主体的な参加を重視します。この授業で出る国際政治経済の諸問題について、質問や議論に積極的に取り組んでください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション:政治、経済、国際関係 【第2回】 国際政治経済の史的概観 【第3回】 グローバル市場経済の虚実(I):経済的繁栄 【第4回】 グローバル市場経済の虚実(II):経済格差 【第5回】 貧困問題と援助の国際政治 【第6回】 経済安全保障(I):食料 【第7回】 経済安全保障(II):エネルギー 【第8回】 安全保障と武器移転 【第9回】 環境と生態安全保障 【第10回】 脱工業社会の政治経済(サービス産業の国際ネットワークと国際関係) 【第11回】 経済危機と国際政治(ヨーロッパ経済危機とEU) 【第12回】 地域主義(アセアン憲章) 【第13回】 グローバル経済の安全保障 【第14回】 人間の安全保障 【第15回】 講義のまとめ
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