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授業の内容(Course Description) |
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演習としての基本テーマは、「東京を知ろう、東京を学ぼう」ということである。都市としての東京、ないし 東京を含む首都圏の歴史的発展、現状に関わることがらを対象として、資料にもとづいて実証的な研究を行っていく(その訓練をする)活動が中心的な内容である。このような対象に興味を有していることを前提に、まずは概略の講義によって基礎知識を獲得し、また自らの関心を深め、それにもとづいて遠州参加者ひとりひとりが自分の研究の対象とテーマを設定し、文献、ネット検索、またできれば現地調査などを行い、その成果をまとめるという個別研究の作業を行う。この過程で、対象の設定、問題の所在の確認、研究の方向性、調査・研究成果の中間報告を演習の機会に繰り返し発表し、作業の進行を確認するとともに、演習参加者が相互に成果と経験を交流し、集団的に高めあいながら到達目標を目指していきたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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具体的な実証研究の作業の進行を通じて、実証的な調査・研究の方法について、問題意識の涵養、研究課題の設定、文献の検索と調査、文献の読み方・まとめ方、学術的な論文・レポートの執筆方法などの基礎を学ぶこと。この活動の結果として、具体的な対象に関する調査・研究について一定の具体的な成果を得ることを経験すること。 春学期および夏季休暇中の活動の蓄積のうえにたって、秋学期終了までに一定の分量の学術論文を執筆することを目標とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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演習への出席状況、演習での発表・討論への参加状況、調査・研究成果のとりまとめ状況、および集団活動としとての演習への貢献の程度などを総合して評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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進行に従って、また参加者の研究テーマの内容に従って、適宜指示する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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演習の時間は作業の進行の確認および参加者が相互に成果や経験を交流して参考とする場であり、実質的な調査・研究作業は演習の授業時間外で行うことが当然のことである。学校の図書館をレファレンス・サービスを含め最大限に活用するとともに、個別の研究対象に即して現地調査、実態調査を積極的に行ってほしい。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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参加者が多いので参加者ひとりひとりに対する個別指導の程度、ひとりひとりの発表、発言機会には限界があることが避けられないことを自覚し、参加者は積極的に活動して成果をあげるよう努力してほしい。 3年次の学生生活は演習を中心に過ごすという構えが必要である。 演習での成果のうえに、卒業論文の作業にトライしてもらいいたい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】講義:春学期の成果と反省 【第2回】発表:論文にもとづく報告(1) 【第3回】発表:論文にもとづく報告(2) 【第4回】講義:論文の評価と問題 【第5回】発表:研究の方向性と展望(1) 【第6回】発表:研究の方向性と展望(2) 【第7回】発表:中間報告(1) 【第8回】発表:中間報告(2) 【第9回】発表:中間報告(3) 【第10回】講義:中間的総括と論文執筆指導 【第11回】発表:中間報告(4) 【第12回】発表:中間報告(5) 【第13回】発表:最終成果発表会(1) 【第14回】発表:最終成果発表会(2) 【第15回】講義:評価と総括
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