Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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会計監査論 II 藤嶋  喬
選択  2単位
【経済】 12-1-1120-3277-06A

1. 授業の内容(Course Description)
 我々は市場化された経済社会で生活している。一人一人が、市民として様々な機能を持って市場に参加している。会計監査という機能は、業務監査と相まって市場参加者のための重要な情報インフラの一つということができる。
 本科では、会計監査Ⅰ.に引き続いて後期Ⅱ.で、領域を広げて業務監査の基礎を学習する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 会計監査論は、なじみにくい科目だと思われるが、企業(営利組織)組織においては勿論、非営利組織においても会計監査の視点を持てば、リスクの所在や、日ごろ対処するべき勘所がつかみやすくなる。企業人・社会人の基礎として、今から情報インフラに対する適切な視点を身につけて欲しい。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 原則として、3回の授業を終了すると4回目の冒頭に20分程度の授業内小テストを行います。
 授業出席で50%、小テストで50%の総合評価を行います。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは特にありません。講義の都度レジメを用意します。
 参考文献:
  『監査論』 【編著】盛田良久 蟹江 章 友杉芳正 長吉眞一 山浦久司(中央経済社)
  『内部統制の理論と実務』 鳥羽 至英著 国元書房
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 監査の機能は、経営執行の土台に関っています。組織が上手く運営されている時には、あまり表に登場して来ません。平素は見張りの機能を果たしているともいえます。従って日頃、ネット・新聞・雑誌・TVの報道を通じて監査の眼で物事を見て行く習慣を作ろうと
意識することが大切です。事例に接すれば、授業で何を学ぶべきかが見えてきます。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 本科で学んだことを即日常生活に生かしてみようという好奇心を働かせてみてください。
 新聞を極力見る習慣を身につけ、監査の視点で読もうと努力してみてください。考え方を身につけることにエネルギーを使ってください。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 なぜ会計監査論を学ぶのか・業務監査とは何か
【第2回】
 不正・不祥事の歴史
【第3回】
 Corporate Governance
【第4回】
 COSOの内部統制(1)
【第5回】
 COSOの内部統制(2)
【第6回】
 Risk評価と対応
【第7回】
 諸外国の企業監査の仕組み(欧州)
【第8回】
 諸外国の企業監査の仕組み(米国)
【第9回】
 諸外国の企業監査の仕組み(中国・アジア)
【第10回】
 日本の企業監査
 (会計監査・監査部門・監査役監査・その他の監査)
【第11回】
 ケーススタデイ(1)
【第12回】
 ケーススタデイ(2)
【第13回】
 企業倫理
【第14回】
 会社の将来
【第15回】
 補講とまとめ