1. |
授業の内容(Course Description) |
|
学校教育はすべての児童生徒の人格の健全な育成を図ることを目的に存在している。教師はあらゆる教育指導を通して児童生徒の健やかな成長に寄与すべく努力を続けなければならない。近年,児童生徒の問題行動にかかわる事件・事故がマスコミにとりあげられることが増えた。時代が移り,表面化する問題に変化が生じれば,対処の仕方にも違いが出てくるが,生徒指導には不易な部分がある。不易な部分を学び,なおかつ現実を知ることが必要である。 本講義では,学校教育現場で起こっている現実を見据え,また,新学習指導要領の実施に向けて児童生徒の個性の伸長や自己実現,自立を援助するための生徒指導,キャリア教育の視点に立った進路指導の在り方や具体的な方策,進め方について考える。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
(1) 生徒指導の意義と役割について基本的な知識を理解する。 (2) 生徒指導の実際について理解するとともに,指導方法に対する知識を習得し,実際の場面での活用方法について考える。 (3) 進路指導,キャリア教育の意義と役割について基本的な知識を習得する。 (4) 進路指導,キャリア教育の実際についての知識を習得し指導方法を学び,活用方法について考える。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
授業への参加状況や課題レポート等(50%)、期末試験の成績(50%)を総合的に判断する。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
『生徒指導提要』(平成22年3月 文部科学省)
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
・ 新聞や雑誌等において扱われる生徒指導・進路指導等の関連記事に関心を持ち、記事等を収集し、感想や意見をまとめておくこと。 ・ 生徒指導・進路指導の用語についての理解を深めるよう、復習に努めること。 ・ 自己実現のための自らの生き方を考える。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
・ 生徒指導・進路指導に関する力量は、すべての教師に求められる必須の要件であることを理解し、積極的に授業に参加をすること ・ 教職をめざす学生としての授業規律と積極的な授業参加姿勢を求める。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 授業に関するオリエンテーション ・生徒指導と進路指導 【第2回】 生徒指導の歴史と発展 【第3回】 進路指導の歴史と発展 【第4回】 生徒の実態と生徒指導の課題 【第5回】 生徒指導・進路指導の理念と性格 【第6回】 ガイダンスとカウンセリング 【第7回】 生徒理解の方法・技術 【第8回】 生徒指導・進路指導の組織と運営 【第9回】 教育相談と進路相談 【第10回】 学校における生徒指導(校務分掌,年間指導計画) 【第11回】 学校における進路指導(校務分掌,年間指導計画) 【第12回】 問題行動の理解(種類と特徴,少年非行) 【第13回】 少年非行の推移と最近の問題行動の特徴 【第14回】 進路指導とキャリア教育 【第15回】 学校と地域で進める進路指導・キャリア教育
|