Web Syllabus(講義概要)

平成25年度

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現代経済の課題B II(開発援助論) 加賀美 充洋
選択必修  2単位
【経済】 13-1-1110-1966-04

1. 授業の内容(Course Description)
 日本は毎年1兆円に近い政府開発援助(ODA)を発展途上国に供与している。これらの援助は何のために行われるのだろうか?それは受け取る側の国にとって役立っているのだろうか。われわれの税金から出される巨額援助の実態を分析し、真に必要な援助とは何なのかを他の先進国とも比較しながら検討する。特に技術協力に焦点を当てる。また知っているようで知らない近隣諸国、東アジアの国々の現状を勉強し開発と援助の関係を考える。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 春期は援助の具体的な例を紹介したが、秋期は政府開発援助の目的、形態、実施体制、受益国等を他国の援助とも比較し全体像を把握する。また発展途上国の開発とは何か。開発は何を目指すのか、それに役立つ援助は何かといった問題を議論し、そこから導かれる援助の望ましい形、真に有効な援助を考える。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席状況40%、授業中の積極性10%、授業内試験50%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:加賀美充洋著 『ミャンマーの夜明け』 日本経済評論社、2013年。
 参考文献:外務省、『日本の国際協力2012年版』並びに『政府開発援助―ODA国別データブック2012』2013年
 参考文献:M. Kagami (ed.) Economic Relations of China, Japan and Korea with the Mekong River Basin Countries, BRC Research Report No. 3, IDE-JETRO, 2010 
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ・指定教科書を必ず読んで授業に出ること。
 ・新聞に目を毎日通し、援助関連のニュースに絶えず気をつけること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 政府開発援助に興味のある学生、将来援助行政や実施機関、NGO等で働くことに関心のある若者、並びに援助と開発、発展途上国の開発に興味のある学生を歓迎する。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション(情けは人のためならず)
【第2回】
 東アジア諸国の発展
【第3回】
 開発モデルと援助の役割
【第4回】
 日本の援助の分類
【第5回】
 技術協力の重要性
【第6回】
 技術協力の例 1
【第7回】
 技術協力の例 2
【第8回】
 技術協力の例 3
【第9回】
 技術協力の例 4
【第10回】
 技術協力の例 5
【第11回】
 技術協力の例 6
【第12回】
 技術協力の例 7
【第13回】
 諸外国・国際機関による援助 
【第14回】
 まとめ(これからの望ましい援助は?)
【第15回】
 試験