Web Syllabus(講義概要)

平成25年度

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漢字かな交じり研究 I 福井 淳哉
選択  2単位
【日本文化】 13-1-1310-2776-03

1. 授業の内容(Course Description)
 私達が日常目にしたり、書いたりする文章の多くは漢字とかなが交じっている。これらの詩歌や文章、語句を漢字かな交じり文とよんでいる。日常的な表記法を用いるので、芸術的な表現とともに、実用的な表現も含まれる。漢字や仮名は歴史的名品(古典)が多数あり、それらを基に表現技法などを学ぶことができるが、漢字かな交じりの書にはそのような古典がほとんどない。
 しかしながら、長い歴史のなかで、書きやすくまたさまざまな美の要素が織り込まれながら、現代まで生き続けてきた漢字の書や仮名の書を調和させ、新しい表現を生み出す漢字かな交じりの書は、楽しみのある書といえよう。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 整斉な楷書と行書の古典を基にしながら、効果的な表現方法を身につける。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業ごとの作品等の提出物による平常点と、出席点によって評価するが、特に出席を重視する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 必要に応じてプリントを配布する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 博物館・美術館等で書や古美術の鑑賞を心掛けること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 私語を慎み、実作に集中すること。毛筆書道道具必携、ノートは縦書きとする。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 授業の内容について
 漢字かな交じり文とは
【第2回】
 いろいろな線による表現の広がり
【第3回】
 漢字とかなの調和の理解①
 楷書とひらがな
【第4回】
 漢字とかなの調和の理解②
 楷書とカタカナ
【第5回】
 漢字とかなの調和の理解③
 行書とひらがな
【第6回】
 身近な漢字かな交じり文、掲示物を書く
【第7回】
 漢字の古典を基調とした作品作り①
 九成宮醴泉銘
【第8回】
 漢字の古典を基調とした作品作り②
 蘭亭序
【第9回】
 紙面構成のバリエーション
【第10回】
 創作の手順
【第11回】
 自由課題による創作①
【第12回】
 自由課題による創作②
【第13回】
 自由課題による創作③
【第14回】
 自由課題による創作④
【第15回】
 まとめ。ノート・作品提出