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授業の内容(Course Description) |
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私達が日常目にしたり、書いたりする文章の多くは漢字とかなが交じっている。これらの詩歌や文章、語句を漢字かな交じり文とよんでいる。日常的な表記法を用いるので、芸術的な表現とともに、実用的な表現も含まれる。漢字や仮名は歴史的名品(古典)が多数あり、それらを基に表現技法などを学ぶことができるが、漢字かな交じりの書にはそのような古典がほとんどない。 しかしながら、長い歴史のなかで、書きやすくまたさまざまな美の要素が織り込まれながら、現代まで生き続けてきた漢字の書や仮名の書を調和させ、新しい表現を生み出す漢字かな交じりの書は、楽しみのある書といえよう。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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整斉な楷書と行書の古典を基にしながら、効果的な表現方法を身につける。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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授業ごとの作品等の提出物による平常点と、出席点によって評価するが、特に出席を重視する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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必要に応じてプリントを配布する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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博物館・美術館等で書や古美術の鑑賞を心掛けること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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私語を慎み、実作に集中すること。毛筆書道道具必携、ノートは縦書きとする。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業の内容について 漢字かな交じり文とは 【第2回】 いろいろな線による表現の広がり 【第3回】 漢字とかなの調和の理解① 楷書とひらがな 【第4回】 漢字とかなの調和の理解② 楷書とカタカナ 【第5回】 漢字とかなの調和の理解③ 行書とひらがな 【第6回】 身近な漢字かな交じり文、掲示物を書く 【第7回】 漢字の古典を基調とした作品作り① 九成宮醴泉銘 【第8回】 漢字の古典を基調とした作品作り② 蘭亭序 【第9回】 紙面構成のバリエーション 【第10回】 創作の手順 【第11回】 自由課題による創作① 【第12回】 自由課題による創作② 【第13回】 自由課題による創作③ 【第14回】 自由課題による創作④ 【第15回】 まとめ。ノート・作品提出
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