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授業の内容(Course Description) |
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図画工作科の授業は、小学校の教育課程の中に「表現及び鑑賞の活動を通して、感性を働かせながら、つくりだす喜びを味わうようにするとともに、造形的な創造活動の基礎的な能力を培い、豊かな情操を養う。」ことをねらいとして位置づけられています。 この授業では、子どもの楽しい主体的な学びの場をつくっていくために、授業の中心となる「題材」 を実際に体験し、製作しながら、その目的、内容、方法、教師のあり方などについて関連付け、教科指導に関する理解を深めていきたいと思います。 また、造形活動の基本的な原理である「材料・場所」「操作」「イメージ」の視点から把握しながら、より深い題材理解をうながしていきたいと考えています。 授業では、学習指導要領に基づいた内容を、自らが、子どもの立場に立って、体験し、味わいながら 、学習を進めます。各自、授業実践についての「ポートフォリオ」を作成し、教科の指導力を高めます。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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図画工作について確かな理解と考えをもち、指導者として求められている造形活動の基礎的な知識及び技能を習得し、実践的指導力を身につける。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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①授業参加状況、②「ポートフォリオ」の作成と提出、③授業の態度などをもとに、関心・意欲、知識・理解、習熟度などの観点から総合的に判断する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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◯テキスト ・『小学校学習指導要領解説 図画工作編』(文部科学省、日本文教出版、定価85円) ◯参考文献 ・『小学校新学習指導要領ポイントと授業づくり 図画工作』(藤江充、辻政博共著、東洋館出版社、定価1,995円) ・『図工室にいこう2〜アートが生み出す子どもの未来〜』(監修:辻政博、編集:美術手帖編集部等、美術出版社、定価2,500円) ・その他、適時指示する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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◯「ポートフォリオ」は、各自、写真等を印刷し、配布資料とともに、所定のスケッチブックに作成します。 ◯授業で紹介した「展覧会」「児童作品展」「造形教育関係の施設」などに足を運び、鑑賞したり、見学したりするなど、造形教育への見聞を高めてください。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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◯習得した知識や技能を自分なら教育活動にどのように活用するかイメージしながら受講してください。 ◯実技を中心とした授業です。汚れてもよい服装などに留意し、活動しやすい服装でのぞんでください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ・オリエンテーション(授業の目的、内容、評価などについて)。 【第2回】 ・図画工作科の題材とその構造。「A表現(1)造形遊び」①(材料(場所)、操作を生かした造形活動)。 【第4回】 ・「A表現(1)造形遊び」②(身体感覚を生かした造形活動)。 【第5回】 ・「A表現(2)絵に表す」①(材料、操作から)。 【第6回】 ・「A表現(2)絵に表す」② (表したいことから。クレヨン、絵具などの描画材)。 【第7回】 ・「A表現(2)絵に表す(版表現)」③(版による表現A。スタンピングの活用など)。 【第8回】 ・「A表現(2)絵に表す(版表現)」④(版による表現B。彫刻刀の活用など)。 【第9回】 ・「A表現(2)立体に表す」①(粘土を主材料に)。 【第10回】 ・「A表現(2)立体に表す」②人工材や針金など。用具の安全な活用)。 【第11回】 ・「A表現(2)工作に表す」(板材を活用して表す。計画、製作)。 【第12回】 ・「B鑑賞(1)」(鑑賞と表現の一体化、カードを活用した鑑賞など)。 【第13回】 ・「共同の製作」(友人とかかわりながら)。 【第14回】 ・指導計画案の作成。 【第15回】 ・まとめ (授業のまとめと「ポートフォリオ」の提出)。
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