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授業の内容(Course Description) |
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結婚制度、介護保険制度、都道府県制度等々の「社会制度」は、社会学が撤退を許されない研究対象の1つである。この講義では、社会学のこれまでの蓄積を重視しながらも、隣接分野で活用されている概念やモデルも柔軟に取り込み、「制度」への一般的で有効な社会学的アプローチの確立を目指す。また、現実社会の諸側面にそれを適用し、現代社会の課題に答えることを試みる。そのような流れのなかで、現在活用されている重要な理論やモデルや概念のいくつか、注目されている論点等を、新聞記事やVTRなども利用しつつ、紹介してゆきたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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テレビや新聞などで知るニュース・記事について、受講する前よりも多くの関心を払い、独自性のある視点から的確で深い批評ができるようになること。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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講義期間中、不定期に5回程度、質問に回答してもらう形で出席調査を実施し、その“平常点”を合わせた点数を基本に成績評価を行う予定。(詳細は開講後に述べる。)
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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日本数理社会学会監修・土場学他編2004『社会を<モデル>でみる』勁草書房 盛山和夫1995『制度論の構図』創文社
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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・関連文献を読むこと。授業中に紹介された部分だけでなく、それ以外のところも主体的に読み進めてください。 ・授業で紹介された理論やモデルを日常の社会生活に適用して考えてみてください。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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いわずもがなのことですが、毎回講義に出席し、時間中は静粛にしてください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 社会学における制度研究 【第2回】 社会計画論の系譜(1) 【第3回】 社会計画論の系譜(2) 【第4回】 合理的選択論の系譜(1) 【第5回】 合理的選択論の系譜(2) 【第6回】 価値-期待モデル・期待利得・期待効用(1) 【第7回】 価値-期待モデル・期待利得・期待効用(2) 【第8回】 非協力ゲームのモデル(1) 【第9回】 非協力ゲームのモデル(2) 【第10回】 協力ゲームのモデル(1) 【第11回】 協力ゲームのモデル(2) 【第12回】 意思決定モデルから社会制度の分析へ 【第13回】 福祉制度と高福祉民営化志向 【第14回】 都道府県制と国土計画 【第15回】 分権化と介護保険制度
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