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授業の内容(Course Description) |
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スクールカウンセラーが導入されるようになってから、学校現場に臨床心理学的知見が必要不可欠な時代になった。しかし、スクールカウンセラーの介入で問題解決するといった単純なことではなく、政治や経済、社会環境、地域コミュニティ、家族の変容などが、子どもの心理に大きく影響し、学校現場の諸問題も移り変わっていると捉えたい。 本講義の前半では、主に思春期以降(20歳前後まで)の心理的諸問題を中心に扱い、後半で危機介入や連携・協働、保護者に関するテーマを中心に学ぶ予定である。なお、スクールカウンセラーや教育相談機関での心理職としての実体験を踏まえながら、プライバシーに十分配慮したうえで事例的内容を随時紹介していく。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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学校という場で誰もが体得してきた実体験とリンクさせながら、子どもの心の諸問題を心理臨床の観点から学習していくことを目標とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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主な評価は試験の成績による(持ち込み不可、記述と選択問題、論述を予定している)。そのため、授業に7割以上出席し試験に臨むことが求められる。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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(参考文献) 『学校・地域で役立つ子どものこころの支援 連携・協働ワークブック』 前川あさ美 編著、菅野恵 他著、金子書房 『学校臨床心理学・入門』 伊藤美奈子・平野直己 編著、有斐閣 『受験生、こころのテキスト』 元永拓郎・早川東作 編著、角川書店 ※その他、授業内にて随時参考文献を紹介する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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学校に関連するテーマや関心を日頃から高めて欲しい。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業中の他人に迷惑をかける行為には、厳しく対処する。シラバス内容に変更が生じた際には、授業内でお伝えする。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス 【第2回】 高等学校におけるスクールカウンセリング 【第3回】 大学受験生とメンタルヘルス(1) 【第4回】 大学受験生とメンタルヘルス(2) 【第5回】 精神科領域の助けを得ること 【第6回】 危機介入と緊急支援(1) 【第7回】 危機介入と緊急支援(2)(グループワーク実施予定) 【第8回】 保護者への心の支援(1) 【第9回】 保護者への心の支援(2) 【第10回】 連携・協働とは 【第11回】 連携と守秘(1) 【第12回】 連携と守秘(2)(グループワーク実施予定) 【第13回】 特別支援学級の実際(※ゲストスピーカー招聘予定) 【第14回】 学校心理臨床の新たな展開、試験の説明 【第15回】 試験(※定期試験期間での実施になる可能性もある。第14回目の授業で確認すること。)
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