Web Syllabus(講義概要)

平成25年度

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イタリア文化論 II 古田 耕史
選択  2単位
【外国語】 13-1-1410-3359-02

1. 授業の内容(Course Description)
 イタリアといえば、多数の世界遺産をはじめとして、ローマ帝国の歴史、ルネサンス美術、それに料理、ファッション、サッカー等がすぐに思い浮かべられるでしょう。しかしこの講義では、すこし別の切り口からイタリアの文化を眺めてみたいと思います。そのテーマは「詩と音楽」。イタリアはオペラ誕生の地であり、かつて西洋音楽の中心地でした。また(残念ながら日本ではほとんど知られていませんが)豊かな文学(詩)の育まれた国でもあります。
 秋期は、オペラを中心に取り上げます。オペラは「詩と音楽」の結びついた芸術であり、イタリア文化の粋(すい)と言えるすぐれた芸術です。イタリア・オペラの黄金時代を担った偉人たちの諸作品の中なら数点を選び、映像資料や台本などによる鑑賞と文学的考察を行ないます。
 また、全員に発表をしてもらいます。少人数のグループを組んで、各グループがイタリア・オペラのうち少なくとも一作品についてプレゼンテーションをする、という形で行なう予定ですが、詳細は初回の授業時に話しますので、必ず出席してください。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 イタリア文化にたいする理解を深めつつ、文学・芸術にかんする視野を広げることを目標とします。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席、授業への参加態度(発表)、期末試験(またはレポート)により総合的に評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 適宜プリントを配布します。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 講義以前もしくは講義期間が終了するまでに、少なくとも一度は劇場に足を運び、オペラ上演に直(じか)に接してみてください。劇場での体験は、授業中にDVDで観るのとは異なる“発見”と“感動”をもたらしてくれるはずです。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 大抵ひとつの作品を2、3回連続して扱います。途中で欠席すると前後の内容がわからなるので、注意してください。受講者には、作品や上演について全員に発表をしてもらいますので、授業への積極的な参加態度が求められます。
 「授業の計画」はあくまでも目安です。実際の進度は、受講者の関心や理解度に応じて変わることがあります。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 バロックの時代(オペラの誕生から後期バロックのオペラまで)
【第3回】
 古典主義の時代(詩人ダ・ポンテとモーツァルトのオペラ)
【第4回】
 同上
【第5回】
 同上
【第6回】
 オペラを観る=読むということについて
【第7回】
 古典主義からロマン主義へ(ロッシーニのオペラ)
【第8回】
 同上
【第9回】
 同上
【第10回】
 ロマン主義の成熟期(ヴェルディのオペラ)
【第11回】
 同上
【第12回】
 同上
【第13回】
 ヴェリズモの時代(ヴェルガの小説とマスカーニのオペラ)
【第14回】
 同上
【第15回】
 期末試験