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授業の内容(Course Description) |
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イタリアといえば、多数の世界遺産をはじめとして、ローマ帝国の歴史、ルネサンス美術、それに料理、ファッション、サッカー等がすぐに思い浮かべられるでしょう。しかしこの講義では、すこし別の切り口からイタリアの文化を眺めてみたいと思います。そのテーマは「詩と音楽」。イタリアはオペラ誕生の地であり、かつて西洋音楽の中心地でした。また(残念ながら日本ではほとんど知られていませんが)豊かな文学(詩)の育まれた国でもあります。 秋期は、オペラを中心に取り上げます。オペラは「詩と音楽」の結びついた芸術であり、イタリア文化の粋(すい)と言えるすぐれた芸術です。イタリア・オペラの黄金時代を担った偉人たちの諸作品の中なら数点を選び、映像資料や台本などによる鑑賞と文学的考察を行ないます。 また、全員に発表をしてもらいます。少人数のグループを組んで、各グループがイタリア・オペラのうち少なくとも一作品についてプレゼンテーションをする、という形で行なう予定ですが、詳細は初回の授業時に話しますので、必ず出席してください。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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イタリア文化にたいする理解を深めつつ、文学・芸術にかんする視野を広げることを目標とします。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席、授業への参加態度(発表)、期末試験(またはレポート)により総合的に評価します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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適宜プリントを配布します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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講義以前もしくは講義期間が終了するまでに、少なくとも一度は劇場に足を運び、オペラ上演に直(じか)に接してみてください。劇場での体験は、授業中にDVDで観るのとは異なる“発見”と“感動”をもたらしてくれるはずです。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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大抵ひとつの作品を2、3回連続して扱います。途中で欠席すると前後の内容がわからなるので、注意してください。受講者には、作品や上演について全員に発表をしてもらいますので、授業への積極的な参加態度が求められます。 「授業の計画」はあくまでも目安です。実際の進度は、受講者の関心や理解度に応じて変わることがあります。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション 【第2回】 バロックの時代(オペラの誕生から後期バロックのオペラまで) 【第3回】 古典主義の時代(詩人ダ・ポンテとモーツァルトのオペラ) 【第4回】 同上 【第5回】 同上 【第6回】 オペラを観る=読むということについて 【第7回】 古典主義からロマン主義へ(ロッシーニのオペラ) 【第8回】 同上 【第9回】 同上 【第10回】 ロマン主義の成熟期(ヴェルディのオペラ) 【第11回】 同上 【第12回】 同上 【第13回】 ヴェリズモの時代(ヴェルガの小説とマスカーニのオペラ) 【第14回】 同上 【第15回】 期末試験
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