1. |
授業の内容(Course Description) |
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呼吸や摂食といった生命活動は私たちが生存していくなかで欠かせないものである。それに比べると、何らかのモノやサービスをお金と引き換えに手に入れるといった消費者としての行動は、たとえ行わなかったとしても命を落とすようなことはない。しかしながら、消費者行動は社会生活を営んでいく上ではもはや欠かせないものとなっており、老若男女問わず、ほとんどの人々が日常生活のなかで何らかの形でこの行動に携わっている。本講義ではこうした消費者行動の背景にある心理プロセスに注目して個々の消費者行動の説明を試みるとともに、人々の消費者としての行動を通して、自己や社会の理解を深めることを目的とする。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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本講義では、消費者行動に関係する心理プロセスの基礎的な特徴や働きを重点的にとりあげ、消費者行動を包括的にとらえていく。受講者が自分が日ごろ行っている消費者としての具体的な行動をこれらの枠組みからとらえなおせるようになることを到達目標とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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平常点60%、期末試験40% 平常点は毎回の授業で求められる小レポートの提出をもって加点する。単に授業に出るだけでは平常点はつかない。ただし、就職活動、実習、試合等で講義を欠席する場合、欠席レポートを提出すれば、その回の出席に替えることができる。詳細は初回講義で説明する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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授業は毎回配布される資料にもとづいて進められるため、決まったテキストは使わない。参考文献はそれぞれの授業の中で適宜紹介する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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毎回の授業の最後に、次の回のレポートの題目を発表する。それについて自分の意見をある程度考えたうえで、次回の授業に臨むことが望ましい。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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【重要】初回講義は前半と後半にわけて授業の説明を行う。前半・後半の内容は同じなので、受講を希望する者は必ずどちらかに出席すること。初回の講義に出席していない場合、平常点が加算されない可能性がある。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション(受講希望者は必ず出席すること) 【第2回】 買い物をどう学問するか(消費者行動のモデルと研究手法) 【第3回】 ウィンドウショッピングの心理学(認知・記憶と消費者行動) 【第4回】 どれに決めるかはどう決まるか(思考・意思決定と消費者行動) 【第5回】 あれが好き・これが嫌いの心理学(態度と消費者行動1) 【第6回】 あれが欲しくなるのはなぜか(態度と消費者行動2) 【第7回】 喜怒哀楽と消費者行動(感情と消費者行動) 【第8回】 我買う、ゆえに我あり?(消費者の自己と消費者行動) 【第9回】 人とつながるお買い物(社会関係と消費者行動) 【第10回】 お財布の心理学(お金・価格と消費者行動) 【第11回】 いいね!は何をもたらすか(インターネット・口コミと消費者行動) 【第12回】 買い物のしまった!から身を守る(消費者問題の心理学) 【第13回】 前半の復習 【第14回】 後半の復習 【第15回】 質問受け付け・オフィスアワー ※授業の進度や受講者数に応じて内容を変更する場合がある
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