1. |
授業の内容(Course Description) |
|
エネルギー需給逼迫が深刻化する下で、エネルギー・資源を巡って争奪戦が激化する今日、エネルギー・資源問題がますます注目されており、世界の限られた原油・天然ガス資源の供給は資源消費・需要が急増する中、諸国経済の持続可能な成長の重要な鍵となっている。 エネルギー経済論の講義は、そういう意味でとても関心度の高い科目である。 本講義は、主に以下のような視点に基づいてエネルギー・資源論を考察することにする。 すなわち、エネルギー・資源の供給と消費両サイドから世界と日本の石油・天然ガスなど一次エネルギーの需給構造と需給の現状を分析する。そして国際石油メジャー(国際石油資本)及び中国、インドなど新興国版石油メジャーのからの国際エネルギー市場の関与を究明し、また、アメリカなど先進国の資源エネルギーの状況と国際市場への関与を検討する。さらに新興国中国・インドの経済の発展とエネルギー供給の関係及びその資源・エネルギー消費・需要の世界経済・国際市場への影響・インパクトを考察し、講義を進めることにする。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
国際エネルギー及び日本のエネルギー関連知識を覚え、問題発見・分析力を養う。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
授業内試験(テキスト・ノート持ち込み可)と平常点など総合評価
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
テキスト・参考文献は、授業の第1回目に紹介する。
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
教科書・参考文献を予習・復習してほしい。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
関連知識を覚え、授業の内容を理解し、発見・分析力を養ってほしい。 履修する学生は、エネルギー経済論 II を履修するように。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 エネルギー経済の視点および世界・日本の一次エネルギーとその需給構造 【第2回】 国際経済における石油・天然ガスなどの化石エネルギーおよび再生可能エネルギー・原発などの非化石エネルギーの位置づけ 【第3回】 中国・インドなど新興国の経済発展に伴う資源・エネルギーの需給状況 【第4回】 アメリカなどの先進国の資源・エネルギーの需給状況 【第5回】 中東地域・OPECの石油供給メカニズムおよび非OPECの石油・エネルギー供給 【第6回】世界の石油・資源の主要取引市場と価格メカニズム 【第7回】 石油ピーク論とは 【第8回】 シェール革命及びその世界・日本への影響・インパクト 【第9回】 国際石油メジャーとは 【第10回】 国際石油メジャーの世界経済中のプレゼンスおよびエネルギー資源と国際市場への関与 【第11回】 資源外交(中国・インドなどの新興国の資源外交のプロセス及び日本の資源外交の現状と課題) 【第12回】 中国、インド版の石油メジャーの台頭と資源確保の動き及びその世界経済と国際エネルギー市場への影響・インパクト 【第13回】 世界石油・天然ガスなどの生産・供給余力と探鉱・開発投資の行方 【第14回】 経済成長に伴うエネルギー・資源の制約及び省エネー・再生可能エネルギーへの取り組み 【第15回】まとめ・テスト
|