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授業の内容(Course Description) |
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学生の皆さんが社会人となったとき求められるのは、直面する現実から問題を見出し、これを論理的なステップを経て分析した上で、適切な解決策を導出し、さらにこの解決策を第3者に対して彼らが納得できるような形で論じる能力です。本講義では、一年間を通じて、反復練習を繰り返しながら、こうした能力の養成を目指します。 参加者の皆さんには一年間を通じて、企業・業界について調査・分析する能力を習得していただきます。秋学期は、パネルディスカッション・スタイルでのレポート作成・報告を繰り返し実施します。類似したテーマを調査する複数の学生に報告をしてもらった上で、コメンターとして教員が事前に指定をした学生が報告に対してコメントをするスタイルとなります。報告者には、まとまった文章からなるレポートの作成が義務付けられます。また、コメンテーター役の学生は責任をもって発言をする義務を負うことになります。 特定のテーマについて広く渉猟した情報を解釈し、議論を構築し、それを文章として表現をする作業を繰り返し行うことで、大学生にふさわしい「調査」・「分析」・「文章表現」の力の醸成を目指します。なお、学生からの要望に応じて、就職活動対策として、グループディスカッションの練習も実施する予定です。ディスカッションをするメンバーとそれを観察するメンバーとに別れて、相互に批評しあう形式とします。 なお、あらゆる学生のニーズに一つのゼミで対応することは困難であるため、出席が義務付けられる主ゼミとは別に、自主参加によるサブゼミを実施しています。サブゼミでは、大学生が一人で読解することが困難な文献の輪読を行っています。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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本講義は、参加者各自が一年間を通じて、(1)社会現象に対して疑問を持ち、(2)それについて適切な推論と調査を通じて批判的に思考する態度・知識・技術を身につけ、最終的には(3)自らの見解を説得的な形で周囲に伝える能力を獲得することを目的としています。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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参加態度、平常点、提出物の質から総合評価です。同一テーマについて繰り返しレポートを作成し、報告をしてもらいます。コメンテーター役の学生及び教員などからの指摘に対して、どれだけの改善に向けた努力を行なっているかも重要な評価基準となります。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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秋学期については、特に指定するテキストはありません。学生たちの調査テーマに応じて、教員から参考文献を指示する形となります。 サブゼミのテキストについては、以下から一冊ないし二冊を使用します。 ①リチャード・L.・ダフト『組織の経営学:戦略と意思決定を支える』ダイヤモンド社、2002年(3,200円) ②ジェフリー・フェファー『影響力のマネジメント:リーダーのための「実行の科学」』東洋経済新報社、2008年(3,800円) ③ヘンリー・ミンツバーグ『戦略サファリ:戦略マネジメント・ガイドブック』東洋経済新報社、1999年(3,800円) ④ジェイ・B.・バーニー『企業戦略論(基礎編):競争優位の構築と持続』ダイヤモンド社、2003年(2,400円)
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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個人としての報告準備は授業時間外に行ってもらいます。授業はその成果を発表する場となります。なお、輪読主体のサブゼミに参加する学生については、事前に輪読箇所を読み、疑問点・論点を考えておくことが要請されます。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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本ゼミは非常に課題が多いゼミであると言えます。サブゼミに参加している場合には、2週連続・隔週で課題を課せられることとなります。課題の提出状況や提出された課題の質が著しく悪い場合には、学期途中で不合格認定をする可能性もあります。 ゼミでの活動や交流イベント(懇親会・合宿など)に積極的に参加される方を希望します。欠席は厳禁とします。また、大学のゼミナールの本質は学生と教員の相互作用を通じた知識の創発にあります。学生は受身にならず、授業計画を含め、教員に対して積極的に意見表明してください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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※授業計画は、履修者からの要望や教員の判断に応じて随時変更される可能性があります。また、時間が許せば、グループワークなどを追加して実施する可能性があります。 【夏合宿】 1班~4班による初回発表会 【第1回】 オリエンテーション&グループワーク 【第2回】~【第5回】 第2回報告(1~4班) 【第6回】~【第9回】 第3回報告(1~4班) 【第10回】~【第13回】 第4回報告(1~4班) 【第14回】・【第15回】 最終プレゼン
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